村人が村をどんどん良くすることが出来る仕組みが南箕輪村にはあります。

その仕組みの名前は「地区計画(ちくけいかく)」

名称は一般的すぎて分かりづらいですが、中々出来た仕組みとなっています。

地区計画とは

地区計画って一般的すぎて具体的にどんなことを指しているのか、はっきり言って分かりませんよね。

南箕輪村のオフィシャル資料の中では「南箕輪村都市計画マスタープラン」でその名前が出てきます。

第6章 計画の推進

 南箕輪村都市計画マスタープランは、都市の将来像とそ の実現のための目標や基本方針を示したものです。今後はこの都市計画マスタープランで定めた事柄を着実に推進していくために、次のような考えに基づいて、都市計画を進めていきます。

1 協働による都市計画の推進
地区計画や景観条例の検討など、住民参加のむらづくり活動を支援するために、村民、 企業、行政が協力しながらむらづくりを推進します。協働によるむらづくりを進めるため、都市計画の基礎的な内容やむらづくりの情報提 供、技術支援に努めます。

記述にあるように「地区計画」とは住民参加のむらづくり活動のことを言います。

住民参加のむらづくり活動

地区計画とは住民参加のむらづくり活動である、ということは分かりました。

それでは、村人がむらづくりに参加するタイミングはいつなのでしょうか。

それは「常会(じょうかい)」というのが一つの答えになります。

南箕輪村の自治会活動は「(都会でいう町会)」の中に「」という10〜25世帯の塊がいくつか存在している仕組みになっています。

組は毎月「常会」という集会を行っています。

この常会の場で年に1回(たぶん)、地区計画の話題が上がります。

例えば、

・自宅の近くでカーブミラーを設置して欲しい場所はないか

・雨が降ると水が溜まってしまう所はないか

・通学路なのに暗い場所はないか、などなど

そんな様々な自分家の周りの要望を、

村人から組へ、

組から区へ、

そして区から村へ集められ、

それら一つ一つが村で実施判断がなされ、整備が進んでいきます。

実際の資料で確認してみよう!(南原地区)

それでは、私が住んでいる南原地区の地区計画要望と、それへの村の対応について実際どうなったのかを見ていくことにします。

平成30年度内に南原区から村へ挙げられた地区計画の要望は資料上は12でした。

1 排水処理(発注:2019年7月〜9月)

Q 冠水時に通行ができなくなるエリアがあるため、排水処理をして欲しいという要望が上がりました。

A 東側農地へ排水路を新設する計画です。令和元年度は用地取得に向けた測量を実施します。工事については多額な費用がかかるため、継続事業となります。

村からのA(アンサー)にあるように、無事に対応を進められることになりました。具体的には東側にある中央道(高速道路)まで排水路を設置する工事を実施することになります。

村に聞いたところスムーズにいけば2年くらいでこの工事は完了するとのことです。

村は基本的に単年度主義のため、複数年にわたる場合に「継続事業」という表現を使います。何を継続するか主語がないので少し分かりにくいですよね。

2 舗装工事(発注:2019年4月〜6月)

Q 2番目は国道361号線沿いの舗装工事の要望です。

A これに対して村からは4月-6月に実施予定という回答が来ています。

完全に別件ですが、村ってだけで恐らくグーグルマップの対応が後回しされている印象があります。

住所を打っても出てこないケースが多いですし、セキュリティ的には安心ですが、村のデメリットの一つやもしれません。

3 側溝新設→舗装修繕(発注:2019年7月〜9月)

Q 3番目は南原保育園西側の側溝新設の要望です。村人からは広域に渡っての新設が要望されました。

A 村からの回答は「交差点部分の最低部について雨水が大量にたまるため、舗装修繕により、保育園横側溝に排水できるよう改良する」という形になりました。

4 歩道の拡幅(発注:2019年7月〜9月)

Q 4番目は歩道の拡幅の要望です。このエリアは北側の南部小学校の児童が非常にたくさん通りますので、それに由来したものになります。

A 外側線とグリーンベルトの位置を東側に合わせた位置に変更し、歩行帯の幅を大きくします。

グリーンベルトは法的な規制はないですが、車の運転手に注意を喚起できるので有用な仕組みだと思います。

5 交通安全ミラー新設(発注:2019年4月〜6月)

Q 5番目は交通安全ミラーの新設の要望です。ミラーなどの比較的小規模工事については、総務課が担当となっています。

A 今年度実施予定という回答でした。村からは「詳細位置について区よりご指示願います。」という添書きがあり、この配慮により、村人に寄り添った形で、設置位置の間違い等がないように工事が進められていきます。

6 消火栓移動(発注:2019年7月〜9月)

Q 6番目は消火栓の移動です。

A これも実施されるという回答となっています。

7 排泥弁につなぎこみ用ホース格納庫設置(発注:2019年7月〜9月)

Q 7番目はつなぎこみ用ホース格納庫の設置要望です。ホース格納庫とは街中で時々見かける赤い長方形のケースを言うと思います。郵便ポストくらいの大きさのアレです。

大型農道と村道の交差点付近に設置が望まれています。

A これも今年度実施するという回答です。

8 防犯灯設置(発注:2019年7月〜9月)

Q 8番目は防犯灯の設置要望です。

A これも実施するという回答となっています。


9 速度規制と歩道の設置

Q 9番目は国道361号線に対して、速度規制と歩道の設置要望になります。

木曽から権兵衛トンネルを抜けた車が伊那盆地に入って来る際に、素晴らしい眺望が広がっているため、注意が散漫になり、下り坂であることから速度も上がりがちの傾向があり、かなり危険な状況となっています。

A 速度規制は公安委員会の決定になるため、公安委員会に要望する。

歩道設置については、引き続き県に要望する。

現状、対応が進まない結果となりました。

要は、こういう案件を村議会議員として密に取り組んで行かねばなりません。

 

10  横断歩行者専用手押し式信号機1基新設

Q 10番目の要望は、南原コミュニティセンター付近への横断歩行者専用手押し式信号機の新設要望です。

難しく表現されていますが、信号待ちの時に歩行者が押すボタンがある信号機のことです。

このエリアは子どもの横断も多く、イベントなども頻繁に実施されているため、あった方が絶対に安心です。

A 信号機は公安委員会の設置になります。公安委員会には要望済みです。

公安委員会をどう動かすのかという論点に移行案件です。

 11 横断歩道設置

Q 11番目は横断歩道の設置要望です。南部小学校からここに向かう道路は比較的暗いこともあり、防犯灯の設置を要望してもとは考えます。

A 横断歩道設置は公安委員会への要望となります。また、道路南側歩行者まち場についてご検討ください。

 

昔は村議会議員の仕事だった

地区計画でなされているような事業は、昔は村議会議員が地元の要望を吸い上げて村に届けるというのが一般的で、村議会議員の存在価値の一つに数えられていました。

現状はすでに区(区長)がその部分を担っており、村議会議員の存在価値が一つ失われているように感じます。

言い換えれば、恐らく昔は村議会議員が地区計画も含めて様々な要望を村に届けるルートが太く存在していました。現在はそれが細くなってしまっています。

これからの村議会議員の仕事は、公安委員会や県が管轄している内容について、いかに議員が県や県議会議員、国会議員に繋いで実現していくかにシフトしているように感じます。

2019年6月25日 文責 藤城

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