上伊那広域消防本部の運営等について

上伊那広域消防本部(かみいなこういきしょうぼうほんぶ)は、長野県上伊那地域の消防・救急業務を広域的に担う消防組織です。

南箕輪村を含む伊那市・駒ヶ根市など、上伊那地域の8市町村が共同で設置する一部事務組合によって運営しています。

運営経費

令和6年度の数字では、全体が2,385,052,831円で、8自治体の市町村負担金が1,945,672,000円となっており、約81.5%を占めています。

その他、消防車両更新等による起債の借入金が389,700,000円、繰越金が31,531,193円、中央道自動車道救急財政援助金が8,046,390円、県消防学校派遣職員負担金が4,631,179円となっています。

市町村負担金の内訳

市町村負担金は基準財政需要額割が50%、人口割が50%となっており、具体的な金額は下記のとおりです。

  • 伊那市 656,147,000円(33.73%)
  • 駒ヶ根市 332,978,000円(17.12%)
  • 辰野町 204,406,000円(10.51%)
  • 箕輪町 262,427,000円(13.49%)
  • 飯島町 117,518,000円(6.04%)
  • 南箕輪村 181,303,000円(9.31%)
  • 中川村 78,087,000円(4.01%)
  • 宮田村 112,806,000円(5.80%)

なお、南箕輪村における令和6年度の予算は78億円(7,800,000,000円)であり、約2.3%は広域消防事業費となっていると言えます。

主な事業

広域消防本部の主な事業は、消防、救急、救助となります。

消防

令和6年度の火災発生件数は合計で81件でした。南箕輪村はそのうち3件と、8自治体の中で最も少ない数字となっています。

救急

令和6年度の救急出動件数は合計は8,185件でした。南箕輪村はそのうち514件となっており、人口比で計算すると割合は3.2%で最も少ない数字となっています。

市町村名人口(R5)出動件数割合
伊那市64,3832,8434.4%
駒ヶ根市31,4701,6675.3%
辰野町17,7361,0055.7%
箕輪町24,7111,0354.2%
飯島町8,6634965.7%
南箕輪村16,1855143.2%
中川村4,4812144.8%
宮田村8,4183634.3%

(考察)火災や救急出動件数と市町村負担との関連

火災や救急出動件数が最も少ない南箕輪村にとって、負担金の9.31%は高い割合なのでしょうか?

前提として、負担金は主として人口等の安定指標、出動件数は需要の変動指標であり、両者は一致しないのが、もともとの制度設計であります。

とはいえ、南箕輪村は若年人口が相対的に多く、人口比では負担が見かけ上大きくなる一方、高齢化度の高い自治体より出動率は低く出やすい特性があります。

高速・幹線交通や広域施設に伴う救急需要は、非居住者起因の比率が一定で、居住人口主義の配分式では捕捉しきれない分が生じますが、件数は47件で全体の0.5%ほどです。

救助

救助出動件数は、全体で93件となっています。交通事故が40件で43%、その他が32件で34.4%、建物等の事故が10件で10.7%、水難が9件で9.7%等となっています。

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