南箕輪村の空き家率は2.3%であり大変低い状況です。
南箕輪村の空き家率
南箕輪村における家屋の総数は5,132戸であり、このうち117戸が空き家であることが調査により確認されています。これにより、村全体の空き家率は2.3%となっています。
一方、住宅・土地統計調査(令和5年)では南箕輪村の空き家率9.42%(空き家数710/住宅総数7,540)となっており、こちらの全国平均は13.84%です。※統計上は賃貸用・売却用・二次的住宅を含む広い定義です。

南箕輪村では空き家への関心が高い一方で、実際の空き家は非常に少なく、空き家を希望して移住を検討している方にとっては、厳しい状況となっています。
現在は住宅建築費や金利の上昇により、新たに家を建てることのハードルが高まっていることを考えると、空き家が少ない現状は、移住希望者にとって好ましいとは言えません。
一方で、空き家の発生が少ないこと自体は地域として健全な状況とも言え、非常に悩ましい状況です。
私も移住する際には一軒家の空き家は1軒しか世の中に出ておらず、その借家についても2年経過する前にオーナーが戻ってきたいとの要望をうけ、退去せざるを得ませんでした。
空家等の課題解消にむけた取り組み
(1)空き家バンクの運営
空き家バンクというとウェブサイト(https://www.ina-akiyabank.jp)のことを思い浮かべる方が多いのですが、空き家バンク制度の中で広報の一つの取組みがウェブサイトというのが正解になります。
今後もウェブサイトや広報紙などを通じて広く周知を図るとともに、売買・賃貸借による空き家等の有効な利活用を目的として、引き続き空き家バンクの運営を行っていきます。
(2)空き家等に対する補助金
- 改修補助金:対象工事費の1/2、上限50万円。工事額20万円以上、村内事業者施工などの要件あり。
- 片付け補助金:家財等の撤去・処分・清掃費用を上限10万円で補助。
- 成約奨励金:空き家バンク登録物件の売買・賃貸契約成立時に3万円。
- 【運用の実績例】令和5年度は、改修補助金4件200万円、片づけ補助金8件79万円、成約奨励金11件33万円を交付。
(3)空き家等に関する相談
空き家等の所有者や管理者が利活用に向けた第一歩を踏み出せるよう、伊那定住自立圏空き家部会が開催する「空き家の総合相談会」などの情報提供を行なっています。
https://www.vill.minamiminowa.lg.jp/soshiki/chiiki/akiyasoudann.html

(4)空き家等の情報収集
区などと連携し、区や住民からの情報提供を通じて、空き家等に関する情報収集を強化していきます。
よくある質問(Q&A)
Q1. 登録から掲載・内見・契約までの流れは?
A. 相談→現地確認→空き家バンク登録→掲載→問合せ対応→内見調整→契約の順です。掲載中の物件は共同ポータルで随時更新されています。
Q2. 相続登記は必要ですか?
A. 2024年4月1日施行の法改正により、相続を知った日から3年以内の申請が義務化されました。未了のままでは売却・賃貸・補助申請の手続きが滞る場合があります。
Q3. 空き家を手放したい(管理負担を減らしたい)ときの選択肢は?
A. 条件に該当すれば、相続土地国庫帰属制度で土地を国に引き渡すことが可能です(建物のある土地や、担保権等が付く土地は対象外などの要件あり)。費用や要件の詳細は法務省の案内をご参照ください。
Q4. 村の空き家はすぐ決まると聞きますが本当ですか?
A. 村の市場では比較的早期に成約する事例が見られます。物件情報は随時更新されています。
空き家をお持ちの方は
空き家のお持ちの方、相続等で空き家を所有することになった場合は、南箕輪村役場地域づくり推進課までご相談をお願いします。
南箕輪村の空き家は比較的人気が高く、早期に購入者(利用者)が決まるケースが多いです。ぜひご協力をお願いします。


コメント
“南箕輪村の空き家の現状と活用制度(補助・相談・バンクまとめ)” への1件のコメント
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