前半に引き続き、1級村道「10号線」の道路整備についてまとめていく中で、この村道には大きな3つの課題があることがわかりました。
3つの課題
課題1 歩行ルールが無視され危険
課題1は、前半でも取り上げましたが、歩行ルールが無視され危険、という内容です。
歩道が左右混在していることが、大学生や小学生が歩道がない側を歩く原因となっており、危険な状況を生んでいます。詳細は上記から確認いただければ嬉しいです。
今後の対応
さて、この件を南箕輪村に伝えたところ、村側も承知していなかった内容であるということで、早急に対応を(出来るところから)していこう!となりました。
工事を伴う大きな対応は、地区計画を通して区(町会)からあげてからとなりますが、歩道の切れ目付近にまずは看板を新たに設置し、歩道を歩いていない大学生や小学生=常連客に注意喚起を行うことにしました。
学校再開後、最初は私も実際に現地に立って対応していきたいと思います。
なお、地区計画の詳細は過去のブログで
課題2 交通量と大型車が多く危険
課題2は、交通量と大型車が多く危険、という内容です。
この村道10号線、1級を名乗るだけあって、かなり便利な道路なんです。
伊那市街から、伊那インターチェンジ、信州大学農学部、広域農道へのアクセスがとってもいいですし、さらには伊那市西箕輪の伊那インター工業団地が出来たことから、そこへ通勤する車も多くなっています。
さらに、トヨタのモータープールが途中にあることから、車を運ぶための大型トラック=キャリアカーの往来も頻繁にあるんです。
1級と言っても、村道ですので、大型トラックが入れ違うために十分な幅があるとは言えません。歩道がどちらのサイドにもない場所もあり、トラック+トラック+歩行者は絶対に共存出来ません。
今後の対応
さてさて、この件も南箕輪村に伝えたところ、大型トラックが大回りをして村道10号に合流してくる件も含めて、全て把握している内容でした。
村ではすでに今後整備すべき候補の一つと考えており、令和5年度から財源が確保できれば整備を進める予定であると回答を得ています。
3年後から工事開始となると、完了までまだまだかなり先となりますが、それでもゴールが見えているのは悪い話ではありません。令和5年度から取り組まれることが確実となるよう、引き続き村に働きかけていきます。
課題3 横断歩道の見通しが悪く危険
課題3は、横断歩道の見通しが悪く危険、という内容です。
上の画像を見ていただけばわかりますが、見通しが悪い上に、退避スペースも極狭で、かなり危険な状況であると言えます。
小学生は確実に頭を道路に出して確認しないと、車が来ているかどうか分からない状況で、車から見ても、人がいるかが直前にならないと分からないので、早く改善したい恐怖すれ覚える交差点となっています。
ただ、この交差点、他の議員さんにお聞きしたところ、すでに20年以上放置されている場所ということです。
えっなんで?
過去には地元の県議会議員に視察してもらったりなど、政治的なアプローチも試みましたが、いくつもの要因が絡み合っていて、結果的に抜本的な解決につながっておらず、現在に至っているようです。(道路を赤く塗ったり、ポールを設置したり、出来ることはしているとのこと)
いくつもの要因ってなんだろう?
結局、それが今現在も可視化されていないことが、解決につながらない一つの問題であるのではないかと考え、まず要因を可視化することにしました。(今回ですら聞いた議員さんによって色々な話が出て混乱したため)
要因1 村道ではない
要因1は、村道ではない、ということです。
村道10号線は村道なんですが、この村道10号線に合流している道は村道ではありません。
村道でないなら何道なんでしょうか?
「なんでもない道」
という有難い回答を村側からいただきました。
もう少し正確に表現すると、西天竜幹線水路沿いにある道路なので、西天龍耕地整理組合が管理する道路となります。なお、現状、水路は道路の下を通っていますが、マップでも途切れており、もちろん現場にも水路はないので、しっかりと調べないと分からない状況となっています。
この道路を村がいじることは難しいため、村道を新たに設置して村道10号線と合流させる必要があります。
要因2 道路改良すれば信号がつく?という噂
そこで、北側からの道路を改良をして、村道10号線に直角の交差点を新たにつくる話になりました。そうすれば、信号機がつく可能性があるという噂、もなんかありました。
ただ、これはあくまでも噂の粋を越えておらず、公安委員会に確認したところ、そのようなことは全くないということ。
信号がダメならやらないではなく、交差点を直角にする道路改良を進めれば、見通しを確保出来るという観点では非常に有効なので、進めた方が絶対にいい内容です。
要因3 用地買収が必要
交差点を直角にする道路改良を行うためには、三角となっている土地の所有者に協力いただいて、用地買収を行う必要があります。
=土地の所有者に協力をお願いする必要があります。
要因4 歩道スペースがない
交差点を新たに作ったとして、村道10号線の南側には全くスペースがないので、歩道のための土地を確保する必要があります。
手段としては2通りで、南側の土地を歩道分購入するか、村道10号線をやや北側に緩くカーブさせることで、歩道のスペースを確保する方法があります。
スピードを抑えるためにもカーブも一つの有効な案であると思いますが、実際の危険性がどちらに傾くかは専門家の意見が必要でしょう。
要因1から4をクリアし村側を動かすには、財源の確保と近隣住民の了解を事前にとっておく必要があります。
20年以上引き続いたこの交差点の問題について、今回は可視化までですが、これから複数の議員で連携して動いていく予定で、引き続きこのブログでも広報していきます。
2020年5月7日 文責 藤城
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