令和8年第2回議会一般質問 唐澤議員

今回の一般質問では、公園のあり方、野良猫・地域猫への対応、そして中学生のアイデアから生まれた「まっくんおにぎりケース」の活用についてご質問をいただきました。

要点

今回の一般質問では、身近な暮らしに関わる3つのテーマについてご質問をいただきました。

一つ目は、公園のあり方についてです。

こどもにとって遊びは、体力、社会性、想像力、挑戦する気持ちを育む大切な時間です。身近な公園は、こどもの成長を支える重要な場所であり、あわせて高齢者や障がいのある方、子育て世代など、誰もが安心して過ごせる場所であることが求められています。

近年は、障がいの有無などにかかわらず、誰もが一緒に遊び、過ごせる「インクルーシブな公園づくり」という考え方も重要になっています。村内の公園は、大芝公園を除き、各区に維持管理をお願いしているため、地域の声や管理状況を尊重することが大切です。

今後、各区で公園の新たな使い方や遊具のあり方、多世代での活用などを話し合う機会が必要となれば、公園ワークショップは有効な手法の一つになります。村としても、必要な情報提供や調整など、地域の主体的な取り組みに協力していきます。

二つ目は、野良猫と地域猫についてです。

野良猫は、飼い主がなく、地域で特段の管理がされていない猫を指します。ふん尿被害、鳴き声、過剰繁殖などにより、近隣トラブルにつながることがあります。
一方、地域猫は、飼い主はいないものの、地域住民の理解と一定のルールのもとで、不妊去勢手術、給餌、ふん尿対策などが行われ、地域で見守られている猫です。

南箕輪村では、現時点で地域猫活動が村全体に定着している状況ではありません。現在は、猫繁殖制限手術費補助金により、飼い主のいない猫をこれ以上増やさないための繁殖抑制を支援している段階です。
野良猫に関する相談は年に5件程度あり、相談があった際には現場の状況を確認し、無責任な給餌とならないよう指導するなど、状況に応じて対応しています。

補助制度については、昨年度から「南箕輪村猫繁殖制限手術費補助金」を創設し、避妊・去勢手術に対して1匹3,000円を補助しています。昨年度は24匹分、72,000円を交付しました。
今後は、相談があった地域や、猫による生活環境への影響が見られる地域を中心に、制度の周知を進めていきます。クラウドファンディングについても、地域課題解決の一つの手法として、必要性や実効性を見ながら研究していきます。

三つ目は、まっくんおにぎりケースについてです。

このケースは、南箕輪中学校3年生が総合的な学習の時間に、「若者が将来帰ってきたい村にするために自分たちにできること」というテーマで考えてくれたアイデアから生まれたものです。中高生が日常的に使いやすく、村への愛着にもつながりやすいものとして制作しました。

考案に関わった3年生166人に記念品として贈呈し、残りは村のイベントや移住相談、PRの機会などでノベルティとして活用しています。販売については、村開発公社に確認しましたが、現時点で販売予定はありません。
また、観光協会の推奨品については、対象が村内で生産・製造・加工された地場産品であることから、今回のおにぎりケースはややなじみにくいものと考えています。

一方で、中学生が村のことを考え、形にしてくれたことは大変意義ある取り組みです。今後は、村内産米のPRや米の消費拡大と組み合わせることで、まっくんおにぎりケースを村の魅力発信に活用していくことも考えられます。

全文

1 「公園ワークショップ」開催を

(1)「遊び」「憩い」をテーマにこどもの成長における公園の重要性、インクルーシブ公園について話し合う「公園ワークショップ」を開催し、課題やあり方を研究しては。

 こどもにとって遊びは、健やかな成長の土台となる大切な営みであり、身近な公園は、体を動かす力、友達との関わり、想像力や挑戦する気持ちを育む場として、重要な役割を担っています。
 公園は本来、年齢や障がいの有無、家庭環境などにかかわらず、誰もが利用できる場所であるべきですが、障がいのあるこどもやご家族にとっては、遊具の構造や移動のしやすさ、周囲の理解などにより、利用しづらさを感じる場合があります。近年、誰もが一緒に遊び、過ごせるインクルーシブな公園づくりは重要な視点であります。
 村内の公園は、大芝公園を除き、各区に維持管理いただいております。村としては、安全・安心に利用していただくための点検を行い、日常的な管理や使い方については、地域の実情に応じて対応いただいているところです。
 ご紹介の行橋市の公園ワークショップは、こども、中高生、高齢者、障がいのある方など、多世代・多様な利用者の視点から、公園のあり方や維持管理、ルールづくりを考える参考になる取り組みであります。
 今後の公園のあり方を考えるうえで重要であり、各区の管理状況や地域の声を尊重することが大切であると考えております。
 今後、各区において、公園の新たな使い方、多世代での活用、インクルーシブな環境づくりなどを話し合いたい意向があれば、新たな遊具の設置の際など、公園ワークショップは有効な手法の一つであります。村としても必要な遊具の情報提供や調整など、地域の主体的な取り組みに協力してまいります。
 以上です。

2 野良猫の不妊・去勢に対する考えは

(1)野良猫と地域猫の村の実態は

 野良猫と地域猫についてであります。
 まず、野良猫とは、飼い主がなく、地域において特段の管理がなされていない猫を指します。エサや排泄物の管理がされていない場合、ふん尿被害や鳴き声、過剰繁殖などにつながり、近隣トラブルの原因となることもあります。
 一方、地域猫とは、飼い主はいないものの、地域住民の理解と一定のルールのもとで、不妊去勢手術、給餌、ふん尿対策などが行われ、その地域で見守られている猫を指します。
 地域猫活動は、猫を単に保護する活動ではなく、無秩序な繁殖を抑え、生活環境への影響を減らしていくための取り組みであります。そのためには、地域住民の合意と協力、管理のルールづくりが必要になります。
 村の現状でありますが、軽井沢町などのように、地域住民が主体となってルールを定め、地域猫として管理している活動が村内で定着している状況にはありません。
 南箕輪村では、現在、飼い主のいない猫の繁殖抑制を目的として、猫繁殖制限手術費補助金により、不妊去勢手術への支援を行っております。したがって、現時点では、地域猫活動を村全体で制度的に進めているというよりも、飼い主のいない猫をこれ以上増やさないための繁殖抑制を補助制度により支援している段階であると捉えております。
 相談状況につきましては、野良猫によるふん尿被害や鳴き声などに関する相談が、年に5件程度寄せられております。相談があった際には、現場の状況を確認し、エサを与えている方がいる場合には、無責任な給餌とならないよう指導を行うなど、状況に応じて対応しております。
 地域猫活動については、現在、1地区から相談をいただいておりますが、実際に地域猫活動として継続的に取り組まれている地区については、村として把握しておりません。
 また、いわゆる猫屋敷と呼ばれる多頭飼養の問題につきましては、住民環境課と福祉課が連携し、現状把握に努めております。必要に応じて、飼養者への訪問、指導、猫繁殖制限手術費補助金の活用案内などを行い、生活環境の悪化や飼養困難な状況につながらないよう対応しております。
 今後も、野良猫に関する相談や地域猫活動に関する情報の把握に努めるとともに、地域の実情に応じて、繁殖抑制、適正な給餌、ふん尿対策などについて、関係課で連携しながら対応してまいります。
 以上です。

(2)野良猫に困っている地域もある中、不妊・去勢手術費助成の状況と利用促進の考えは

 村では、昨年度から「南箕輪村猫繁殖制限手術費補助金」を創設し、猫の避妊・去勢手術に対して、1匹あたり3,000円の補助を行っております。
 補助の状況につきましては、昨年度は24匹分、総額72,000円を交付しております。今年度につきましては、6月15日現在で2匹分の補助を行っております。
 今後は、相談があった地域や、猫による生活環境への影響が見られる地域を主として、補助制度の周知を進めます。
 また、クラウドファンディングの活用につきましては、不妊・去勢手術費への支援や、地域猫活動に必要な運営費の確保など、地域課題の解決に資する手法の一つであると考えております。
 現時点で直ちに実施するものではありませんが、必要性や実効性を見極めながら、選択肢の一つとして研究してまいります。
 以上です。

3 「まっくんおにぎりケース」販売は

(1)非売品ではなく販売しては

 非売品ではなく販売しては、とのご提案についてお答えします。
 昨年、南箕輪中学校3年生が総合的な学習の時間に、「若者が将来帰ってきたい村にするために自分たちにできること」というテーマで、村のPRにつながるアイデアとして、様々なグッズを考案していただきました。
 複数のアイデアの中から、中高生が日常的に使いやすく、村への愛着にもつながりやすいものとして、まっくんおにぎりケースを制作いたしました。
 ケースは考案に関わった3年生166人に記念品として贈呈したほか、残りは、村のイベントや移住相談、PRの機会などでに、ノベルティとして活用しています。
 販売については、村開発公社に意向を確認しましたが、予定はないとのことでした。
 観光協会の推奨品としてはどうか、という点につきましては、推奨品認定要綱では、目的を「地場産品の普及及び販路の開拓を図り、産業の振興とともに南箕輪村のPRに寄与すること」としており、対象品も「生産又は製造若しくは加工が村内においてなされたもの」とされています。
 今回のおにぎりケースは、中学生の発想を生かした村のPRグッズという性格が強く、村内で生産・製造・加工された地場産品とは言いにくいため、推奨品の対象としてはややなじみにくいものと捉えています。
 一方で、中学生が村のことを考え、形にしてくれた大変意義ある取組であります。
 現在、米価の高騰などにより、米の消費動向にも変化が見られる中で、村としても地元産米の消費拡大は重要な課題であると認識しております。例えば、風の村米だよりなど村内産米のPRと組み合わせ、まっくんおにぎりケースを活用することは、米の消費喚起と村のPRを結びつける一つの方法として考えられます。
 以上です。