2025年はクマの出没と人身被害が例年と比較し急増した年となりました。
南箕輪村では例年並みの出没数となりましたが、県全体、全国ではどうだったのでしょうか。
クマの出没報告数
2025年のクマの出没報告数は、東北+新潟が中心となりました。
特に秋田県と岩手県は桁違いの数字となっています。
- 秋田県:13,172件
- 岩手県:9,270件
- 新潟県:3,265件
- 宮城県:3,056件
- 山形県:2,711件
- 青森県:2,841件
- 長野県:1,262件
- 京都府:1,129件
- 兵庫県:1,128件
- 岐阜県:1,045件
- 島根県:789件
- 広島県:525件
また、今年はクマへの関心が高いため、報告数も高まっていると環境省では分析しているようです。
なお、北海道は出没数等を発表しておらず、九州と沖縄はクマがいないため、統計には含まれておりません。
https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort12/syutubotu.pdf(環境省 クマに関する各種情報・取組 クマの出没情報(速報値)より)
クマによる人身被害件数(12/5までの数)
2025年の人身被害の件数も秋田や岩手県など、東北が中心となりました。
報告数はそれほど多くなかった長野県ですが、人身被害件数では3位となっており、これは危機的な数字であると捉えています。
- 秋田県:66人(死亡4人)
- 岩手県:37人(死亡5人)
- 長野県:15人(死亡1人)
- 新潟県:17人(死亡0人)
- 青森県:10人(死亡0人)
- 宮城県:5人(死亡1人)
出没と人身被害の関係性
長野県は、出没:約1,260件/被害:15人となり、約1.2%は全国トップです。
山梨県は、出没:約300件/被害:2人となり、約0.7%で、件数は少ないですが、被害数は高水準となっています。
秋田県は、出没:約13,170件/被害:66人となり、約0.5%、岩手県は、出没:約9,270件/被害:37人となり、約0.4%、福島県は、出没:約1,900件/被害:24人となり、約0.4%となっています。
割合にしてみると長野県はワースト1位となっています。
なぜ長野県や山梨県の割合が高くなるのか
出没数データは、県ごとに集計法が警察通報、市町村報告など、異なっています。そのため、長野や山梨では目撃は多いのに出没数として計上されにくい形になっているとすると、人身被害率(被害人数÷出没数)が高く見えることがあります。
長野は里山・畑・果樹園・集落が山際に点在しており、クマの「里地利用」が起きやすい、という整理が古くからあります。また、山梨も同様に、食物環境(堅果類など)の年変動が出没を押し上げることが研究で発表されています。
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