2020年度に大芝高原に防災研修センターが建つことになりました。
災害時に南箕輪村役場が防災拠点となるには、設備やネットワーク、キャパシティに不安があり、大芝高原に緊急時の第二本部となる防災研修センターが出来ることはそれなりにメリットがあると感じています。
なぜこの時期に立て直すのか
さて、なぜこの時期に防災研修センターを建てるかというと、台風19号など自然災害が増えてきたり、地震の危険レベルが全国で四番目になるなど、様々な要素がありますが、緊急防災・減災事業債が使える最終年度であることが一番大きな理由であると考えられます。
ところで緊急防災・減災事業債って何?
緊急防災・減災事業債は
地方債の充当率が 100%、そのうち交付税算入率が 70%であり、他の事業債と比較して財源的に非常に有利な制度であるといえます。
銚子市のWEBサイトより引用
まぁ、簡単に言うと、借金した分の7割前後は国の税金で支払われて、自治体の負担は3割ですよ。というものです。
東日本大震災を教訓として、全国的に緊急に実施する必要性が高く、即効性のある防災、減災等のための事業のうち、住民の避難、行政・社会機能の維持及び災害に強いまちづくりに資する地方単独事業を対象とする地方債
銚子市のWEBサイトより引用
建設費用はどの位かかるの?
建設費用は南箕輪村の2020年度予算では、2億程度となっています。南箕輪村が直接する負担する額は3割ですので6,000万円となり、人口15,500人で考えると、一人頭3,871円程度です。(国が負担する額も、元を辿れば全国民(法人)で負担している訳ですが、そこは計算から外しております。)
研修センターって大芝高原のどこにあるの?
さて、現在の研修センターってどこにあるのでしょうか。
現在の研修センターは、南北でみると味工房とフォレスト大芝の間にあり、東西でみると駐車場と大芝湖の間にあります。
赤い枠に囲まれているのが研修センターです。
画像が切れていますが、下の方に直売所や信州ガレットカフェが入っている味工房があります。
研修の他、夏合宿の大部屋としても使用されています。
同じ場所に立て直すのか考える理由
さて、今回のテーマである「果たして同じ場所に建て直しでいいのだろうか」と言うことをなぜ問うたかという理由を説明していきます。
現在の研修センターがなくなると、イメージ的には上図のようになり、駐車場から大芝湖へのアプローチが飛躍的に向上します。
大芝湖は大芝高原の中でも一番の景観スポットなんですが、過去からの建て増しの繰り返しで、建物が壁の役割を果たしてしまっており、駐車場から大芝湖へのアプローチは最悪な状況なんです。
道の駅となり、初めて大芝高原を訪れる人が増えてきた中で、ここは改善していくべき点であると考えています。
ウッドデッキを味工房から研修センターの跡地まで延長することで、大芝高原のメインロードになるポテンシャルもあるのかなと思っています。
ここら辺一体を全部ウッドデッキにできないでしょうか。研修センターの跡地も含めて。
なお、木材はたくさんありますよ。
奥までずっとウッドデッキにしたら、いいですよね!
また、大芝湖側から見てみると、研修センターの裏の廊下が無くなることで、現在隠れスポットになっている第二の日帰り温泉へのアプローチも格段に向上します。
さらにはフォレスト大芝のウッドデッキも現在は物置スペースとなって死んでいますので、ここも活かせる道が出てくると感じています。
じゃぁどこに建てるのか
防災研修センターは様々な用途で使用が見込まれますので、大芝荘やフォレスト大芝、味工房などがあるメインエリアから外すことは中々難しいのが現状であると考えています。
大芝プールがそろそろ限界を迎えており、プールの跡地に建てる案もありますが、まだプールが使える2020年度はタイミング的に合わないでしょう。(とは言え考えてみる価値はある)
私案はここです。
赤い位置に防災研修センターを2階建てで建ててはどうでしょうか。
そうすることで、駐車場から大芝湖へのアプローチが確保出来るだけでなく、表と裏の2面から建物のに車でアプローチすることが可能になります。
現状位置に建て直すと、間口が狭くて、車両によるアプローチがよくないんですよね。
現状、渡り廊下が無駄
赤い位置には現状、渡り廊下があるんですが、建物内に通路を確保できれば、そもそも不要となります。
なお、予算委員会では、防災研修センターの建設場所について、建て直しを前提に考えるのではなく、最も適した建設場所を考えてみるだけでもしてください、と要望をあげておいたので、もっといい建設場所の候補が出てくるやもしれません。
2020年3月18日 文責 藤城
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