本日、南箕輪村に移住して、初めて確定申告と法人設立を無事に終えました。
田舎(南箕輪村)での、確定申告や法人設立など、お世話になる官公庁の使い勝手などを都会と比較した体験談からお伝えします〜!
確定申告
まずは確定申告から。
南箕輪村役場の確定申告会場
結論から述べると、南箕輪村での確定申告は、基本的に南箕輪村役場でできます。
普段すっからかんの村役場内にある講堂が、確定申告の時期にだけ、臨時の確定申告会場に変わります。
ただ、変わるのは会場だけで、中で受付をしている職員は、村役場の財政課の職員です。
なので、税務署の職員ではないので、高度に専門的なことは残念ながらできません。
そのため、住宅ローン控除など、一般人が唯一確定申告をするであろう機会には、南箕輪村役場では対応できないので、隣の伊那市にある「いなっせ」に臨時設置されている、確定申告会場に足を運ぶ必要があります。
もちろん郵送でもできますよ。
いなっせの確定申告会場 伊那市駅徒歩3分
伊那市駅から3分のところにある、いなっせでは南箕輪村役場とは比較できないほど、多くの職員が確定申告の受付や相談をしています。
俗にいう青色申告会の方がたくさん汗を流しており、相談事項がある方は、最初からこちらにいく方が結果的に早く済む可能性があります。
職員の方がたくさんいるので、平日であれば、混んでいない印象でした。
おそらく確定申告が始まった週や終わりの週は無茶苦茶混むと思います・・・が都会の比ではありませんのでご安心ください。
住宅ローン控除 確定申告メモ
確定申告は初めてではないので問題ありませんでしたが、住宅ローン控除は初めてだったので、色々と事前に税務署に確認しました。
役に立つかもしれませんのでメモで残しておきます。
住宅の工事請負契約書に記載の金額と実際掛かった費用が異なる場合
当初2,700万円で建設会社と請負契約をしましたが、いざ完成してみると追加費用で300万円掛かることは気軽にあります。
基本的には発注者の事由によるもので、例えばキッチンや床材をグレードアップした、など理由は多岐にわたるでしょう。
さて、確定申告をして住宅ローン控除をうけるにあたり、実際掛かった費用で手続きをした方が、還付される所得税や地方税が増えるので、今回のケースで言えば、2,700+300=3,000で手続きを進めたいところです。
ただ、税務署から指定されている添付書類は、工事請負契約書の写し(2,700万円)、となっているため3,000万円を証明する書類が手元にありません。
原則、変更契約を結ぶことが求められますが、そうでなかった場合は、元々の請負契約書の写しにプラスして、建設会社からの請求書(3,000万円)を添付すればOKとのことです。
すまい給付金の額を証する書類がない場合
消費税が8%に増税された時に新設された「すまい給付金」は、新築住宅を建てた時などに受給できる補助金ですが、住宅ローン控除をうけるにあたっては、補助金分はマイナスとしてカウントされるため、交付を受けた補助金等の額を証する書類、を提出しなくてはなりません。
私はこれが手元にありませんでした・・・。
税務署からみると、書類がなくても補助金分はマイナスにしてもらわないと困るので、聞いてみると代替手段をいくつか用意しているとのこと。
例えば、すまい給付金が入金されたことが分かる通帳のコピー(表紙と金額)を添付すれば事足りるとのことでした。
法人設立
次に法人設立です。
伊那公証役場
法人を設立するにあたり、最初にお世話になるのは、定款の認証をしてもらえる、伊那公証役場です。(自分で設立せず、委任する場合は最初にお世話になるのは司法書士です。)
伊那公証役場は、その名のとおり、南箕輪村の隣の伊那市にあります。
場所は伊那グラウンドの下あたりでしょうか。大通り沿いですが、少しマニアックな位置にあるビルの2階が公証役場となっています。
都会で法人設立した時は、電話予約して、厳かな雰囲気で定款の認証をしていただきましたが、伊那公証役場は、フレンドリーに定款について相談に乗っていただけます。
自分で定款と委任状を作って、契印までして3通持参しましたが、修正箇所があったため全て無駄になりました。
まずは、印も押さずに定款(案)と委任状(案)を持っていって、相談に乗ってもらいながら作った方が、結果的に楽かなぁと感じました。
長野地方法務局 伊那支局
定款の認証が終われば、次は設立登記申請書や印鑑登録書を法務局に提出して、法人設立となりますが、結論から言うと長野で法人設立を受け付けている法務局は、長野市にある長野地方法務局のみとなります。
南箕輪村から長野市までは高速でビューンと行っても2時間(往復4時間)は掛かります。
これは大変!なので、私は郵送で対応しました。
ちなみに、この伊那支局では基本的に登記簿謄本の発行業務以外、ほぼほぼ何も出来ません。
残念です・・・がその分登記簿謄本は5分くらいですぐ出してもらえるので助かります。
でもこれは都会でも変わりません。どちらかというと、都会はタッチパネルの機会が常設されているので楽です。こちらは毎度申請書を手書きしなくてはいけません。
伊那労働基準監督署
法務局の伊那支局の裏に、伊那労働基準監督署があります。
従業員を雇用した時などに、必ずお世話になる官公庁ですが、この伊那基準監督署の時代から取り残された感がする建物がすごい印象に残っています(超失礼!)
一度は行ってみることをおすすめします。空いていますよ!
伊那税務署
法人設立して、一年くらい経つと必ずお世話になる伊那税務署は、もちろん伊那市にございます。
ただ、山あいの細い坂道沿いにあるので、行くのにとっても神経を使います。
また、税務署の構造が斬新で、玄関ホールの真ん中にストーブが置いてあり、その周りのパイプイスが待機場所になっています。なので、まずは玄関ホールを抜けて、税務署に入り、手続きをしたあとは、玄関ホールのストーブの周りで行き交う人々を見ながら待つという、貴重な体験が出来ます。
こちらも税務署にしては、毎度空いていて助かっております。
長野地方裁判所 伊那支部
裁判所にはお世話になりたくありませんが、私は法律相談で一度お世話になりました。
この長野地方裁判所 伊那支部ですが、無茶苦茶綺麗な建物です。
羨ましいかぎり。
おまけ 建物ランキング
本日紹介した官公庁の建物ランキングをおまけでお届けします。
1位 長野地方裁判所 伊那支部
2位 いなっせ
3位 長野地方法務局 伊那支局
4位 南箕輪村役場
5位 伊那税務署
6位 伊那労働基準監督署
都会と比較して、全ての官公庁が空いています。
人が少ないので当たり前ですが、ストレスが溜まりやすい場所だけに、これは大変にありがたい頃です。
2020年2月25日 文責 藤城
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