子持ちのおっさんでも地方議会議員はできるのか。
シリーズその5は、結構興味がある方も多いのではないでしょうか。
「議員報酬っておいくら?」
をテーマにしたいと思います。
議員報酬:月額
議員は雇われている訳ではないので、給与ではなく報酬になります。
その報酬月額がこちら
報酬月額
第1条 (略)議員の議員報酬は、次のとおりとする。
議長 月額 308,000円
副議長 月額 241,000円
常任委員長 月額 230,700円
議会運営委員長 月額 230,700円
>>>>>> 議員 月額 221,500円 <<<<<<
南箕輪村議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例より引用
私は議長でも、副議長でも、常任委員長でもないので、月額221,500円です。
予想より多かったでしょうか、少なかったでしょうか?
なお、私が最初に就職した江戸川区の新卒給与が約220,400円ですから、
南箕輪村村議会議員 221,500円 ≒ 220,400円 江戸川区(新卒)
新卒の自分とほぼ同じなのが、ちょっと悲しいです。
期末手当
期末手当、所謂ボーナスが超出るんでしょ!と思ったアナタに向けて解説します!
第5条 (略)議員で6月1日及び12月1日(略)にそれぞれ在職するものに対しては、それぞれ6月30日及び12月10日(略)に期末手当を支給する。(略)
2 前項の期末手当の額は、期末手当基礎額に、100分の167.5を乗じて得た額(略)
3 前項の期末手当基礎額は(略)議員報酬の月額及び当該議員報酬の月額に100分の40を乗じて得た額の合計額とする。
南箕輪村議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例より引用
要点を箇条書きにすると、
・年2回、6月と12月にボーナスが出ます!
・ボーナスは1.650月分(1年で3.3月分)です。
・ただ、特別に月額に0.4月分プラスしていいよ!→1.4×3.3=実質4.6月分
これを金額にすると、大体100万円(221,500円×4.6)くらいになります。
年収
政務調査費や政務活動費、通勤手当等も南箕輪村はありませんので、報酬+期末手当が年収となります。
計算をしてみると・・・
報酬(12月):221,500×12=2,658,000円
期末手当(6月):221,500×1.4×1.650=511,665円
期末手当(12月):511,665円
合計:3,681,330円
年収は約368万円となりました。
まとめ
委員長になると+20万円、副議長になると+30万円、議長になると+130万円となります。
パンフレットやコピー代などは絶対掛かってくるので、せめて政務調査費が月5,000円くらいあると助かるのが本音です。
通勤手当ももちろんありません。
常勤で働いている訳ではないので、月額22万円が少ないとは思いませんが、子育て世代が議員に転向するには魅力的ではない報酬になっています。
現状ですと、自分で時間を有効に使えることに価値が見いだせる人は、議員になっても後悔しない(報酬の面で)と言えるかと思います。
不満点
報酬の中から、親睦会費や旅行積立などで月1万円近く抜かれています。
そもそも親睦会費が何に使われているのか今でも(多分これからも)謎ですし、報酬支給日がいつなのかもいまだに不明です。
結局突き詰めると、会社と違って責任主体は議員個人になるので、そのフワッと感に慣れるまでは困惑する人が多い職業なのかなと思います。
このあたりを改善するには、議長になるしかありません。
2019年10月7日 文責 藤城
2020年1月5日 追記 藤城
コメント
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