救急車で搬送されるとき、救急隊員や搬送先の医療機関にとって大切なのは、できるだけ早く正確な医療情報を把握することです。
10月1日に運用が開始された「マイナ救急」は、マイナンバーカードを活用し、救急搬送時に本人の同意のもとで医療情報を安全に確認できる新しい仕組みです。
これにより、過去の診療・処方情報、アレルギーや持病などを迅速に確認でき、より適切で安全な治療につなげることができます。
本人認証の流れ
本人認証がどうなっているか気になります。
「マイナ救急」では、本人確認のための暗証番号が不要な仕組みとなっています。
実際には、救急隊員が次の手順で本人確認を行います。
1. マイナンバーカードの提示
救急隊員にマイナンバーカードを渡します。
2. 顔写真による目視確認
カード券面の顔写真と、ご本人の顔を救急隊員が照合します。
3. 同意の取得
医療情報を閲覧してよいか、本人または付き添いの方に確認します。
4. 同意が困難な場合の特例
意識不明などで同意が得られない場合でも、生命・身体を守るために必要と判断されれば、情報を閲覧できる特例があります。
閲覧できる情報の例
- 過去の診療・薬の処方履歴
- 健康診断の結果
- アレルギーや持病に関する情報
- 健康保険証の情報(マイナ保険証機能)
効果
医療機関との情報共有が速やかになり、搬送先の病院で治療の事前準備や緊急手術が早期に実施できる。
本人から情報を得られない場合でも、正確に薬剤情報等の共有ができる。
まとめ
「マイナ救急」は、救急現場での迅速な対応を可能にし、あなたの命を守るための大切な仕組みです。
南箕輪村を管轄する上伊那広域消防本部の稼働する救急車でも導入されますので、万が一のときに備えて、マイナ救急に期待する方は、マイナンバーカードと健康保険証利用の登録を済ませておきましょう。
