南箕輪村では令和5年度、6年度、7年度の3年間をかけて、自治会を持続可能なものとするための検討を重ねてきました。
これまで、検討・決定・変革してきた内容について、シリーズでお伝えしていきます。
テーマ6 役員のなり手不足
現在、南箕輪村の人口約16,000人のうち、村外からの転入者の割合は73%を占めています。
また、40代から50代の働く世代、子育て世代の割合が高くなっています。
65歳になってからも、元気に働いたり、意欲的に活動している高齢
者も増加しています。
働きながら役員をすることの負担が大きくなっているため、なり手が不足しています。
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集落支援員の報酬を負担
南箕輪村では、令和7年度から区長の事務を複数年サポートする事務員(集落支援員)の報酬を負担しています。
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区長の仕事の見直し
区長の仕事をリスト化することで、不要な業務を見直したり、他の役員と分担するなどして、区長の負担を軽減してみてはどうでしょうか。
村から依頼する業務を見直しました。
村から依頼する業務が軽減したことに伴い、区や組の役員数を見直してみてはいかがでしょうか。
また、役員を依頼された際に「仕事内容がわからないので引き受けたくない」と感じる方も少なくありません。
そのため、役割や業務内容を可視化し、引継ぎマニュアルを作成することで、「この内容なら引き受けてもよい」と思う方が増えるのではないでしょうか。
区長の選出方法
区内にどのような人材がいるのか把握できていないため、区長や役員の選出に困るという声が聞かれます。
そのため、選考組織を設けて候補者リストを作成し、区内の人材を把握してみてはいかがでしょうか。
ただし、本人の意思を尊重せずに強制的に候補者リストへ加えることは、区からの脱退につながるおそれがあります。必ず本人の同意を得るようにしましょう。
北殿区では、区会議員8名の選出にあたり、4つのブロックに分け、1ブロックから2名ずつ選出しています。
輪番制を採用しているため比較的問題が起こりにくく、自分たちの組がおおよそどの時期に当たるかを把握できるため、区や組としても計画が立てやすいそうです。
この方法を区長の選出にも応用してみてはいかがでしょうか。
女性や若い世代の登用
各区の区長に限って言えば、女性区長は平成18年度の北殿区長のみとなっています。
また、区長や役員を経験した方からは「やってみたら意外とできた」「役員を務めたことで地域とのつながりが深まった」といった声も聞かれます。
例えば、災害時の避難所運営において、女性が遠慮せず意見を出せる環境をつくるためにも、自主防災組織の役員を選ぶ際には、女性に積極的に声をかけてみてはいかがでしょうか。
一方で、女性や若い世代の中には、区の活動に触れる機会が少なく、「区がどのようなものなのかよくわからない」という方もいます。
そこで、区を身近に感じてもらうために、女性や若い世代が集まる場を設け、区に対する意見や要望を聞く機会をつくってみてはいかがでしょう。
こうした取り組みが、区の活動への参加や役員のなり手の増加につながる可能性があります。
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