経ヶ岳の権兵衛峠ルート登山の人気が高まっています。

近年コース整備が鋭意進められている経ヶ岳の権兵衛峠ルート登山の人気が高まっています。

経ヶ岳(きょうがたけ)は中央アルプスの北端にある標高2,296mの山で、日本二百名山のひとつです。

登山道

大泉所ダム(南箕輪村)や仲仙寺(伊那市)から登る各ルート(4号目付近で合流)が、これまでよく利用されてきました。

令和に入ってから、長年使われていなかった権兵衛峠の登山道が、経ヶ岳友の会の皆様の手によって復活しました。

権兵衛峠ルート

権兵衛峠ルートのスタート地点は南箕輪村と塩尻市の境である権兵衛峠となり、車での移動が基本となります。

伊那谷側から向かう場合は、権兵衛トンネルを抜けてすぐに左折をして権兵衛峠を目指します。トンネルを抜けて20分ほどで到着しますが、対向車に配慮が必要な箇所がいくつかあります。

駐車場

駐車場は年々拡大をしていますが、それでもスペースに限りがあるため、特に7月のササユリが素晴らしい時期は停める場所がない場合もあります。

登山道入口

登山道の入口には大きな看板が設置されています。下部左側の赤丸がスタート地点を示しており、上部にある経ヶ岳(2,296m)頂上を目指すルートになっています。

ルートの長さと標高差

権兵衛峠からスタートして、経ヶ岳頂上まで往復するコースは約10.5kmとなっており、標高差は1,000mほどとなっています。

経ヶ岳からスタートして、コイノコまで往復するコースであれば、距離は2/3程度となり、標高差も500mほどなので、楽しくハイキングするのであればコイノコまでのコースがおすすめです。

スポット

里見平

登山を始めるとすぐに里見平という伊那谷を一望できるスポットがあります。

電波塔

1kmほど登ると電波塔、通称アンテナピークに到着します。登山口から標高差が250mほどあり、それなりの体力を必要とします。

この電波塔は地上からも経ヶ岳を見上げると南側に確認できます。

岳見岩

電波塔からは標高差が小さくなり、楽しくハイキングができます。岳見岩の少し手前からは左に御嶽山、右に南アルプスを望むことができ、美しい景色を見ながら登山をすることができます。

岳見岩からは御嶽山を望むことができます。岩に登らなくても岩の右側から見ることができますよ。

まっくん3兄弟岩

まっくん3兄弟岩までも穏やかなコースになっています。

観音岩

観音岩までも大変穏やかなコースになっています。整備していただいた皆様のおかげと感じます。

北沢山周辺

北沢山周辺から標高差が大きくなっており、以前は結構苦労する場所でしたが、2024年からは遊歩道が完成しており、美しい長めと花畑を楽しみながら登山できる場所になりました。

ササユリが咲き乱れる場所であり、防鹿柵を広範囲に設置いただいています。

4月から9月まで、アマドコロ、アオチドリ、コナシ、アヤメ、ササユリ、コオニユリ、ヤナギラン、ウメバチソウ、キリンソウ、ベンケイソウなど様々な山野草を楽しむことができます。

看板が熊の爪にやられており、クマ対策はしっかりとお願いします。

北沢山では素晴らしい眺望があなたを待っています。

御嶽山や伊那谷を大変気持ちのいい環境で眺めることができます。

アヤメ山

北沢山からコイノコまでは800mほどです。途中のササユリの群生に圧倒されます。

2025年6月にはなんと8つのツボミをつけたササユリを発見しました。

アヤメ山はコイノコのすぐ手前にあり、2025年6月にアヤメ山周辺の新たな散策コースがオープンしました。

アヤメ山の新しい散策コースからは、古くからの登山道を望むことができます。

アヤメ山からのパノラマ画像です。

コイノコ

アヤメ山からコイノコまでの稜線は大変美しいです。