ゼロカーボンという言葉を聞くと、野立ての大規模太陽光発電など、否定的な話に感じる方も多いと思います。
しかし、南箕輪村の新しい補助制度は、まずは日々の暮らしの質を向上させることに重点を置いています。
ゼロカーボン推進補助金
南箕輪村では、令和8年度から「ゼロカーボン推進補助金」を新たにスタートしました。
https://www.vill.minamiminowa.lg.jp/soshiki/jyumin/zerocarbon.html
この制度は、再生可能エネルギーの導入や省エネ化を後押しするものです。
今回の制度設計で私が特に重視したのは、環境のために我慢するのではなく、暮らしやすさを高めた結果として、自然と脱炭素につながる。そうした流れをつくりたいと考えました。
住宅への太陽光発電設備には補助がありますが、それ以上に注目していただきたいのが「断熱性向上リフォーム」です。
窓を二重にする、断熱材を入れる。こうした一つひとつの改修は、冬の寒さや夏の暑さをやわらげ、光熱費の負担も軽減します。
結果としてエネルギー使用量が減り、脱炭素にもつながり、暮らしも快適になります。まさに暮らしの質と環境の両立です。
また、太陽光発電についても、売電を前提とした仕組みではなく、「自分で使う電気を自分でつくる」という考え方を基本にしています。
発電した電気の一定割合を自家消費することを条件としているのは、電気代の安定や災害時の備えといった、現実的なメリットを重視しているためです。
売電を目的とすると、周辺の状況によっては電気が集中して、想定した電気量を売電することができない環境的な制約を受けるリスクも受け入れなくてはなりません。
また蓄電池については、費用対効果が不透明な点が残っています。これらは生活の中でのストレスになりかねません。
制度の概要
住民向けには、住宅などに設置する太陽光発電設備に対し、1キロワット当たり10万円、上限50万円の補助があります。
断熱性向上リフォームについても、補助対象経費の2分の1、上限30万円の支援が用意されています。
事業者向けには、事業所などに設置する太陽光発電設備に対し、1キロワット当たり5万円、上限100万円となっています。
制度の概要や詳細はウェブサイトで確認をお願いします。
https://www.vill.minamiminowa.lg.jp/soshiki/jyumin/zerocarbon.html
実施前に相談・申請をお願いします。
一方で、制度を活用するうえで大切なポイントもあります。
補助金は、工事や導入の「前」に申請が必要です。また、年度内に完了し、実績報告まで行う必要があります。
これから検討される方は、計画段階の早い時期に制度をご確認いただくことをおすすめします。
また、今回の制度開始にあわせて、これまで別に運用していた断熱リフォームの補助制度は統合しました。
住民の皆さんにとって、より分かりやすく、使いやすい仕組みに整理したつもりです。
まとめ
南箕輪村は、豊かな自然に囲まれた村です。その環境を守っていくことはもちろん大切ですが、同時に、そこに暮らす一人ひとりの生活が快適であることも同じくらい重要です。
ゼロカーボンは、「未来のために今を我慢する取組」ではありません。
むしろ、「今の暮らしをより良くすることが、未来にもつながっていく」ものです。
一方で、今回の補助制度の規模だけで、長野県が掲げる2030年度までの6割削減という目標に到達することは現実的ではありません。
本村としては、無理に予算を一点に集中させるのではなく、暮らしの質の向上と両立しながら、着実に積み上げていくことが重要であると考えています。
あわせて、森林によるCO₂吸収の役割も見直されつつあります。
本村の強みである森林資源を生かし、植樹や植林といった取組も、引き続き大切にしてまいります。
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