南箕輪村の信州大学農学部に拠点を置くミヤマシジミ研究会が、2026年6月に長野県知事表彰の環境保全功労団体として表彰されました。
ミヤマシジミはどんな蝶か
ミヤマシジミは、全国的に数を減らしている絶滅危惧種です。小さなチョウですが、雄の翅は美しい青色をしています。幼虫はコマツナギという植物を食べますので、ミヤマシジミを守るには、コマツナギが生える草地を守る必要があるとされています。
漢字で表すと「深山小灰蝶」でミヤマシジミと読みます。
成虫で2-3cmとなり、翅の色が青色だとオス、茶色だとメスです。
日本最大級の生息地
実は、飯島町や中川村周辺には、農地の畔や土手にミヤマシジミが生息しており、上伊那地域は日本最大級の生息地とされています。宮田村では令和8年に村の天然記念物に指定されました。
伊那谷の農地、河川、土手、草地が、このミヤマシジミの生息環境に適しているようです。
保護活動は?
ミヤマシジミを守るには、草地を放置すればよいわけではありません。実は草が伸びすぎると、コマツナギが埋もれてしまいます。
一方で、刈りすぎれば、卵や幼虫の生活場所が失われてしまいます。
上伊那の市町村の活動
飯島町では、ミヤマシジミ里の会によるコマツナギ植栽会、観察会、環境フェアなどが行われています。宮田村では、ミヤマシジミが村の天然記念物になりました。
南箕輪村では、信州大学農学部を拠点にミヤマシジミ研究会が活動し、地域の保護活動や研究をつないできました。
観察するときの注意
希少なチョウなので、むやみに採集はできません。また、生息地を踏み荒らさないに注意してください。保全の観点から、詳しい場所をSNSなどで不用意に広めないほうがいいと思います。
もし、観察したい場合は、地域団体の観察会や学習会に参加するのがよいと思います。
幼虫は蟻と共生
幼虫の時は体から蜜を出して蟻に舐めにこさせることで、幼虫にちかづく天敵を蟻の力で追い払っています。
小さな蝶を守ることが、伊那谷らしい風景を次の世代に残すことにつながっていきます。
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