令和8年第1回南箕輪村議会定例会の一般質問で唐澤議員から寄せられた一般質問への答弁を要約してお伝えします。
- 「高齢者の見守りをどうするのか」
- 「避難所は本当に安心して過ごせるのか」
- 「行政の窓口はこれからどう変わっていくのか」
唐澤議員からは、こうした日常の暮らしに直結するテーマについて多くの質問をいただきました。
住民の皆さんにとっても関心の高い内容だと思いますので、村としての考え方をいくつかのテーマに分けてご紹介します。
高齢者の見守りと位置情報機器について
認知症の方が行方不明になるケースについての質問がありました。
長野県警によると、認知症に係る行方不明者届の受理件数は令和6年に400件となり、前年より大きく増加しています。今後も同様の傾向が続くことが見込まれています。
本村では、高齢者が行方不明となり警察から防災行政無線の放送依頼があったケースを把握しており、件数は
- 令和5年度 3件
- 令和6年度 3件
- 令和7年度 現在までに2件
となっています。
ただし、家族や地域の方の捜索で無事に帰宅されたケースなど、村として把握できていない事案もあると考えられます。
見守りの手段としてAirTagなどのGPS機器の活用についても提案がありました。AirTagは持ち物の紛失防止を目的とした機器であり、Apple社の公式見解では人の追跡を目的とした使用は想定されていません。
このため、行政として購入し貸し出す取り組みは、法的・倫理的な観点から慎重な判断が必要であり、現時点では難しいと考えています。
一方で、要介護2以上の方については、介護保険制度の中で「認知症老人徘徊感知機器」を利用することができます。また村では「徘徊高齢者等家族支援事業補助金」として機器導入費用の補助も行っています。今後もケアマネジャーや地域包括支援センターと連携しながら、状況に応じた支援を進めていきます。
外出しやすい環境づくり(ベンチ設置)
高齢者や障がいのある方が外出しやすい環境づくりとして、ベンチ設置についても質問がありました。
暖かい季節になると、役場周辺では散歩をされる高齢の方や親子連れ、小学生が遊ぶ姿などが多く見られます。こうした状況を踏まえ、来年度は
- 役場バス停付近
- 村民センター前
- 保健センター東側の桜の下付近
にベンチを設置する予定です。
また今後は、公園などにも村産材を活用したベンチの設置を進め、人と人、人と自然とのつながりを感じられる居場所づくりを進めていきたいと考えています。
窓口業務と働き方改革
窓口受付時間の短縮についても質問がありました。
全国ではDXの進展により来庁しない手続きが増えたことを背景に、窓口時間の短縮を行う自治体も出てきています。県内でも、県庁や松本市、諏訪市などで試行や検討が進んでいます。
本村でもオンライン申請などが徐々に進んできていますが、一方で住民の皆さまが直接窓口で相談する機会も多く、窓口サービスの役割は依然として大きいものと認識しています。
今後はオンライン化の進展状況を見ながら、住民サービスと職員の働き方改革の両面を踏まえて、窓口受付時間のあり方について検討していきます。
ごみ収集のあり方
ごみ収集を区割り分担制にできないかという質問もありました。
現在、本村ではごみの種類ごとに村内事業者と契約し収集を行っています。本村は比較的コンパクトな地域であるため、可燃ごみについても1事業者で対応が可能です。
区割り制についても検討した経過はありますが、収集ルートや収集日程の変更が必要となり、現在定着している収集日程に影響が出る可能性があります。そのため、現時点では現在の方法が最も適切であると判断しています。
女性の視点を取り入れた防災備蓄
防災備蓄について、女性の視点を踏まえた整備の必要性について質問がありました。
村では、国や県のガイドラインや地域防災計画に基づき、食料、飲料水、簡易トイレ、簡易ベッドなどの備蓄を進めています。
住民アンケートは実施していませんが、防災訓練や避難所運営訓練の中で、女性消防団員や自主防災会、防災士、赤十字奉仕団などから意見をいただきながら備蓄内容の見直しを進めています。
今年度は、地区の防災セミナーをきっかけに、生理用品などをまとめた「女性用防災キット」を備える取り組みも始まっています。
避難所環境の改善
避難所環境についても質問がありました。
村では、食料や飲料水、簡易トイレ、簡易ベッド、パーテーションなどの整備を進めています。また、生理用品や衛生用品の備蓄など、女性の視点にも配慮しています。
ただし、避難所は高齢者、子育て世帯、障がいのある方など、多様な方が利用する場所です。現状で十分とは言い切れない部分もあり、今後も改善を続けていく必要があります。
県の避難所運営マニュアルの見直しなども参考にしながら、女性専用スペースや防犯対策など、より安心できる避難所環境づくりを進めていきます。
暮らしに寄り添った村政へ
今回の質問は、高齢者の見守り、外出環境、防災、窓口業務など、住民生活に密接に関わる内容が多くありました。
こうした一つ一つの課題に対して、地域の声を大切にしながら改善を重ねていくことが、安心して暮らせる村づくりにつながるものと考えています。
これからも皆さんの声を伺いながら、より暮らしやすい南箕輪村を目指して取り組んでまいります。
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