南箕輪村では毎年9月の第一日曜日に総合防災訓練を実施しています。
毎年の取り組み内容や課題をまとめています。
訓練内容(各地区)
南箕輪村にある12地区では、各地区で独自訓練を実施されており、12地区合計で2500人のみなさんに取り組んでいただきました。
共通(全地区)
- 避難行動訓練(防災無線・メール) … 全12地区で実施。
多くの地区に共通(実施地区数/12)
- 炊出し訓練(非常食試食を含む) … 10地区(久保・塩ノ井・北殿・南殿・田畑・沢尻・南原・大芝・大泉・北原)
- 初期消火訓練 … 8地区(久保・中込・塩ノ井・田畑・神子柴・沢尻・南原・大泉)
- 避難所の開設・設営 … 8地区(久保・中込・塩ノ井・北殿・南殿・南原・大芝・大泉)
- 救護(AED等) … 6地区(神子柴・沢尻・南原・大芝・大泉・北原)
- 防災資機材の確認・説明 … 4地区(中込・田畑・大芝・北原)
- 給水訓練・体験 … 4地区(塩ノ井・神子柴・沢尻・大泉)
- 安否確認 … 4地区(沢尻・南殿・大泉・北原)
- 情報伝達・無線 … 3地区(北殿・田畑・南原)
- 要支援者対応 … 3地区(中込・北殿・田畑)
訓練内容(村役場)
南箕輪村役場ではほぼ全ての職員が訓練に参加し、それぞれの担当の訓練を実施しました。
災害対策本部設置、災害拠点本部施設安全確認、情報収集訓練
登庁した職員が、ファーストミッションである建物安全確認などを行い、災害対策本部を講堂に設置する。
災害の被災情報、被害情報、避難情報など情報を集約し、県防災情報ポータルに収集する訓練を行う。
https://nagano-pref-bousai.my.salesforce-sites.com
避難状況、被害状況情報収集訓練
地区避難状況(避難者数)を地区自主防災会に確認する。
救護所および避難所開設訓練
救護所と避難所がスムーズに開設できる訓練を行う。また、広域避難所開設に向けた物資等の確認を行う。
避難行動要支援者対応訓練
個別避難計画をもとに避難行動要支援者による避難訓練を行う。
災害時要配慮者一覧リスト、個別避難計画、住民支え合いマップなどをもとに地区と実働合同訓練を行う。
物資輸送支援訓練
物資輸送ルート、物資拠点における配送、調整などを想定した訓練を行う。
非常時給水訓練
給水車の使用方法の訓練を、本部および各地区避難所で行う。
非常用水源を確保するため、大規模災害時における大芝公園水源施設からの水確保と施設確認の訓練を行う。
学校施設災害対応訓練
広域避難所である学校施設を避難所とするための訓練と防災備蓄倉庫の確認訓練を行う。
講評
訓練後に本部長として講評をいたしました。
皆さん、本日の防災訓練にご参加いただき、貴重な日曜日にもかかわらず誠にありがとうございました。
本日は震度6弱の地震を想定し、村役場を中心に災害対策本部の設置、避難状況等の情報収集、救護所および避難所の開設、避難行動要支援者への対応、物資輸送支援、非常時給水、学校施設の災害対応を確認しました。あわせて、自治会12地区では2500人が地域の実情に応じた独自訓練にも取り組んでいただきました。
すべての訓練を拝見できたわけではありませんが、指揮命令系統の明確さ、情報共有の円滑さ、資機材や備品の充足など、さまざまな気づきがあったものと受け止めています。本日得られた課題は危機管理課への報告にとどめず、即効性のある手当てがないかを含め、現場と所管が一緒になって改善策を検討していただきたいと思います。
また、それぞれの訓練について、より本番を想定した例えばメディアへの対応等も今後は加えてまいりたいと個人的には考えるところです。
今回は地震を想定した訓練でしたが、近年は自然災害の激甚化・頻発化への備えも欠かせません。本村でも7月1日、7月10日に直接的な被害が生じ、7月1日と8月3日には南箕輪村や箕輪町で1時間50ミリを超える雨量を観測するなど、これまでにない降り方を経験しました。引き続き、あらゆる災害を想定した備えを進めてまいります。
職員の皆さんにおかれましても、家庭での行動計画づくり、3日分の食料や生活必需品の備蓄、防災マップによる危険箇所と避難経路の再確認など、身近な備えの徹底をお願いいたします。
最後に、秋は昨日の「黒の日」イベントをはじめ、本日の防災訓練、敬老行事、保育園運動会、スポーツフェス、農業関係の催し、秋季演習など、週末の行事が続きます。感染症もこの時期から増加傾向にありますので、平日の計画的な休暇取得も含め、体調管理に十分ご留意ください。
本日のご協力にあらためて感謝申し上げ、講評といたします。
