子持ちのおっさんでも首長はできるのか。その3「移住定住政策ばっかりやるつもりなの!?」

ジョブ

今回は「移住定住政策ばっかりやるつもりなの!?」についてを記事にしていきたいと思います。

初の移住定住担当

私は2017年4月に南箕輪村初の移住定住担当として、村の地域おこし協力隊として赴任した経緯があります。

その時の印象が強かったのでしょうか?

報道される内容も移住定住の内容が特にピックアップされる傾向にあります。

そのことで、村民の方から「移住定住政策ばっかりやるつもりなの!?」という心配の声が寄せられていますので、詳しく記事にしてまいります。

協力隊の時の私

移住定住政策の基本は村民サービスの向上にあり

移住定住政策でよく聞かれるのは「◯◯◯万円払って移住を促進する。」「多額の広報費用を使って移住ツアーを展開する。」など、村外へリソース(税金)を投下(消耗)して行われるものが多いです。

それらの施策は、長期的目線で考えると、はっきり言って効果が不透明です。

そのような中、南箕輪村は2030年まで人口が増える恵まれた環境下にあり、そのトレンドを受け、暮らしている人々へのサービスを充実させることが最も効果的な移住定住政策である、という戦略を選択することができます。

唐木村政が実施してきた、子育て支援や働きやすい環境づくりは、まさに暮らしている人々へのサービスを充実させたことで、その口コミが広がり、人口増につながったと言えます。

人口増が確実に続くのは2030年まで

2030年までは人口増が確実に続く傾向ですのでそこまである意味勝負の時です。

私は、暮らしている人々へのサービスを充実させることで移住定住を促進する戦略を継続していきたいと考えています。

施策の内容を工夫し、全世代にとってバランスよくサービスを充実させていくことも大切ですし、村民から挙がっている不満点を一つひとつ取り上げ、解決していくことも重要です。

https://eibumi.minamiminowa.org/

むらづくりへのタッチポイントを増やす。

政策を進めるにあたっては、必ず毎月の広報誌に、村が予定している事業や計画について具体的な形にしてアンケートページを設け、村民がむらづくりに関わるタッチポイントを作っていきたいと考えています。

そのことが、ゆくゆくは納得感の高いむらづくりにつながっていくと考えますし、行政を正しい方向に導く力となると感じています。

タッチポイントが多くあり、むらづくりへの関心が高まれば、投票率も上がってくるのではないかと思います。

新しいコミュニティの在り方について、対話を重ねる。

南箕輪村は移住者の割合が非常に高い稀有な村です。

都会のように希薄でない、だからといって田舎のように閉鎖的にならない、移住者が多い地方だからちょうどいいつながりがある、新しいコミュニティの在り方を対話を重ね、皆で考えていきたいと思います。

全国に先駆け、移住者が多い=移住者が増える仕組みづくり、新しいコミュニティの在り方の定義について、研究し、発信できる段階までもっていければ、私の役割は一つ終えたと言えるのではないかと、今から考えています。

これらが村のPRにつながれば、2030年以降も南箕輪村は人口が増えるポテンシャルがあり、上伊那の発展にも寄与することができます。

第二次産業が盛んで、若者が多く上伊那に戻ってくるようになれば、まだまだ伊那谷は発展できる恵まれた暮らしやすい環境です。

みんなで南箕輪村が、上伊那がさらに発展するには、やっぱり若者の力が大切です。

みんなが一つになって頑張っていきましょう!!

2021年3月22日 文責 藤城

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