南箕輪村のトンネルを探してみる。大きなものから小さなものまで

皆さんは、南箕輪村にトンネルがいくつあるかご存じでしょうか。

今回は、南箕輪村にある大きなトンネルから小さなトンネルまで、少し変わった視点で紹介したいと思います。

村で最も長い権兵衛トンネル

南箕輪村を代表するトンネルといえば権兵衛トンネルです。

全長は4,467メートル。2006年(平成18年)2月4日に開通し、今年でちょうど20周年を迎えました。

このトンネルは、南箕輪村の飛地と塩尻市を結んでいます。村の中心部から離れた飛地に、これほど大きなトンネルがあるというのも、南箕輪村ならではの特徴です。

かつて伊那谷と木曽谷を行き来するには、険しい権兵衛峠を越える必要がありました。権兵衛トンネルの開通によって、それまで約1時間30分かかっていた木曽方面への移動時間が約30分に短縮されました。

工事は決して容易ではなく、もろい地質や大量の湧水に悩まされながら、木曽側と伊那側の両方から掘り進められました。2003年11月10日に貫通し、その後の工事を経て開通しています。

道路の下にもトンネルがあります。

南箕輪村には中央自動車道が通っています。

高速道路の下には、地域の道路をつなぐための地下道が設けられています。こうした施設は、一般的な山岳トンネルとは異なり、コンクリート製の箱形の構造物で造られているものもあります。

専門的には「ボックスカルバート」と呼ばれる構造です。

他にも、春日街道や国道153号の新たなバイパス道路にもトンネルがあります。

水が流れるトンネルもある。

トンネルを通るのは、人や自動車だけではありません。水が通るトンネルもあります。

その代表例が、西天竜幹線水路です。

西天竜幹線水路は、伊那谷の農業を支える重要な農業用水路ですが、南箕輪村内にも地下を流れる区間があります。

例えば、大泉ゲート付近では、水路が暗渠と呼ばれる地下のトンネルに入り、その先では大泉川の下を通過しています。

さらに、沢尻地区付近でも水路が地下に入り、鳥谷川の下を通る施設があります。

このように川の下をくぐる仕組みを「伏越(ふせこし)」と呼びます。

伏越とは

伏越は、水位の高低差による水圧を利用して、水をいったん低い場所へ導き、再び上昇させる仕組みです。水をポンプで押し上げなくても、条件が整えば自然に流すことができます。

上伊那農業高校付近には約200メートルにわたって暗渠となっている区間があるようです。

地上からは見えなくても、地下では水が流れ続け、農地を潤しています。