令和8年第1回南箕輪村議会定例会の一般質問で山﨑議員への答弁を要約しお伝えします。
山﨑議員からは、大芝高原の今後の整備や、村内の平地林の防火対策について質問をいただきました。
いずれも村の自然環境や安全に関わる重要なテーマですので、村としての考え方を紹介します。
大芝高原の水源施設の保全
まず、大芝高原の施設の中には整備から数十年が経過しているものもあり、水源施設である送水管の保全は大丈夫かという質問がありました。
大芝湖へ水を送っている送水管は、大泉川上流から取水した水を導く重要な施設です。
近年の整備としては、令和5年度に伊那インター工業団地造成に伴い、市道に埋設されている約150メートル区間について、耐震管への更新工事を行いました。
日常の維持管理については、
- 取水口は毎日目視で確認
- 沈砂池は砂の堆積状況を確認し必要に応じて泥上げ
といった点検を行っています。
また、埋設区間については、万が一の破損に備え、管材などの部材を確保しており、迅速に修繕できる体制を整えています。
今後も、大芝高原の施設運営に支障が生じないよう、適切な点検と維持管理を続けていきます。
大芝湖周辺の自然環境
大芝湖へ流れ込む開渠の水路についても質問がありました。
この水路は、大泉川からの取水と湧水によって流れており、現在は
川底がコンクリート、側面が石積み構造となっています。
この場所には多くの小鳥が集まり、散策される方々からも「癒しの場所」として話題になっていることは、村としても大変意義のあることだと感じています。
来年度は、大芝湖の水質改善に向けて改修設計業務を予定しています。
湖底の浚渫だけでは水質改善が難しいことから、
- 湖への流入量
- 水の滞留状況
- 植生
- 地形
などを調査し、湖の構造的な見直しを含めた整備を検討していきます。
議員から提案のあったような、自然環境を生かした整備の視点も参考にしながら、大芝湖周辺がさらに魅力ある空間となるよう検討していきます。
平地林の防火対策
次に、天竜川右岸の河岸段丘沿いに広がる神社林や区有林など、平地林の防火対策について質問がありました。
この地域は住宅地に近接する場所も多く、万が一火災が発生した場合には周辺住宅への影響も懸念されます。全国的に山林火災が増えている状況もあり、地域の皆様から寄せられている不安の声は村としても重く受け止めています。
現在、本村の消防水利は
- 消火栓 442基
- 防火水槽 104箇所
整備されています。
このうち、天竜川右岸の河岸段丘周辺には
- 消火栓 198基
- 防火水槽 53箇所
が配置されており、村全体の消防水利のおよそ半数がこの地域周辺に設置されています。
ただし、消防水利は住宅地を中心に整備されてきた経過があるため、神社林や区有林などの森林内部には設置されていません。また、道路幅や地形条件の制約から、十分な配置ができていない箇所があることも把握しています。
そのため現在、消防団および広域消防と連携し、平地林周辺の水利状況や初動対応の課題について確認を進めています。
また、消防団では林野火災を想定した訓練も実施し、対応力の向上に努めています。
今後は、地域の皆様の意見も伺いながら、防火水槽の整備なども含めた消防水利の確保について検討していきます。
消火栓以外の水利の活用
さらに、消火栓以外の水利の把握についても質問がありました。
平地林周辺では消火栓が設置できない場所もあるため、河川や水路など自然水利の把握が重要になります。
現在、消防団では各分団ごとに自然水利の位置をおおむね把握していますが、団全体での情報共有は十分ではない部分があります。
そのため今後は、
- 自然水利の位置情報の整理
- 消火活動に使用可能かの確認
- 消防団全体での情報共有
を進めていきます。
また、本村では西天竜幹線水路より西側では自然水利が少ないため、西部南箕輪土地改良区の畑地灌漑施設を災害時に活用できる協定を結んでいます。
今後も消防団や広域消防と連携しながら、水利の確保と訓練を進め、平地林火災にも対応できる体制を強化していきます。
自然と安全を守る取り組み
大芝高原は本村を代表する観光拠点であり、また天竜川沿いの平地林は地域の歴史や自然環境を支える大切な資源です。
自然環境を守りながら安全を確保することは簡単ではありませんが、適切な施設管理と防災体制の強化を進めることで、安心して訪れ、暮らせる環境を整えていきたいと考えています。
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