令和7年国勢調査から見える2つの転換点

令和7年国勢調査の結果が、2026年4月30日に公表されました。

「踏みとどまり」と「減速」

結果からみえるポイントは2つです。

  • 上伊那は、長野県との比較で初めて「踏みとどまった」
  • 南箕輪村は、人口増が「減速の局面」に入った

この2点を、数字で確認しながら、解説していきます。

上伊那は長野県との比較で初めて逆転

まず、上伊那と長野県全体の比較です。

【上伊那】

  • 2010年→2015年 ▲3.2%
  • 2015年→2020年 ▲2.4%
  • 2020年→2025年 ▲4.2%

【長野県】

  • 2010年→2015年 ▲2.5%
  • 2015年→2020年 ▲2.4%
  • 2020年→2025年 ▲4.5%

これまで上伊那は、長野県平均と比べて人口減少率が高い状況が続いており、前回初めて▲2.4%と同程度まで盛り返していました。

そして今回、

  • 上伊那 ▲4.2%
  • 長野県 ▲4.5%

と、初めて上伊那の方が人口減少率が小さくなりました。

わずかな差ではありますが、「県平均より減っていない」という状態に入ったのは近年で初めての変化です。

これは、上伊那が相対的に踏みとどまっていることを示しています。ただし、絶対的には減少が拡大していることも同時に事実です。

南箕輪村は「減速」へ

次に、南箕輪村です。

【人口推移(国勢調査)】

  • 2015年 15,063人
  • 2020年 15,797人(+4.9%)
  • 2025年 16,000人(+1.3%)

人口は増えていますが増加率は大きく低下しています。

さらに過去の推移を並べると、変化はより明確になります。

  • 1970年→1975年 +15.3%
  • 1975年→1980年 +15.6%
  • 1990年→1995年 +13.8%
  • 2010年→2015年 +3.6%
  • 2015年→2020年 +4.9%
  • 2020年→2025年 +1.3%

長期的に見ても、今回の増加率は低い水準です。

・人口は増えている
・増え方は明確に弱まっている

という状態です。

まとめ

今回の国勢調査で見える構図は

  • 上伊那は、長野県と比較して初めて減少率で上回り、踏みとどまった。
  • 一方で、南箕輪村は人口増を維持しながらも、増加率は大きく低下した。

数字だけを見ても、この2つの変化は明確です。今回の国勢調査は、その転換点を示す結果となりました。