南箕輪村には消防団の拠点である屯所が11カ所+1カ所あります。
消防団屯所に求められる機能とは
消防団屯所は、災害対応の最前線としてだけでなく、平常時には地域防災の拠点としての役割も担うため、主要な機能と設備について整理します。
1.災害対応の拠点機能
大規模災害時には、消防団員が長期間にわたり活動するための拠点となります。
待機室や広間などの整備に加え、非常用備蓄物資(食料・水・燃料など)や発電機を備えることが必要です。
また、平常時は会議室や待機室を、消防団員・地域住民の教育や訓練、交流の場として活用することが望まれます。
2.教育・訓練の充実
消防団員の技能向上と地域防災力の強化を目的に、教育・訓練を行える研修室の整備が求められます。
地域住民を対象とした防災指導や訓練にも活用できる場を整えることで、平常時から地域の防災意識を高めます。
3.資機材管理の充実
消防団が使用する車両や救助資機材を、安全かつ効率的に管理するための設備が必要です。
車庫や資機材庫を整備し、新たな資機材にも対応できる収納スペースを確保することで、災害時の出動を迅速に行うことができます。
4.情報収集・通信機能の強化
災害現場からの情報を迅速に収集・共有できる体制を整えることが重要です。
無線機、通信端末、モニターなどを備え、他機関との連携を円滑に進められるようにしておくことで、的確な対応が可能となります。
5.多様な団員への対応
女性消防団員の増加に伴い、環境整備が求められています。
女性専用または共用のトイレ・更衣室を設け、スペースが限られる場合は間仕切りを設けるなどの工夫が必要です。
また、啓発活動や資料作成などに使用できる女性団員用の活動スペースを設けることで、より多様な活動が行いやすくなります。
南箕輪村の屯所の状況
南箕輪村には屯所が11カ所+1カ所あり、建築年から50年を使用目標期間としています。
また、30年経過後には改修して、長寿命化を進めています。
屯所一覧
| 施設名 | 構造 | 面積(㎡) | 建築年度 ※改修年度 |
|---|---|---|---|
| 久保屯所 | 鉄骨平屋 | 137.08 | H28年 (2016年) |
| 中込屯所 | 鉄骨木造2階 | 69.88 | H6年 (1994年) |
| 塩ノ井屯所 (車庫含む) | 鉄骨平屋 | 61.94 | H14年 (2002年) |
| 北殿屯所 | 木造平屋 | 135.39 | H25年 (2013年) |
| 南殿屯所 | 鉄骨2階 | 70.62 | S52年 ※H25 (※2013年) |
| 田畑屯所 | 鉄骨2階 | 93.58 | H6年 (1994年) |
| 神子柴屯所 | 鉄骨2階 | 67.44 | H2年 (1990年) |
| 沢尻屯所 | 鉄骨2階 | 65.10 | H6年 (1994年) |
| 沢尻屯所 (公衆便所) | 木造平屋 | 9.00 | H22年 (2010年) |
| 南原屯所 | 木造2階 | 89.44 | H24年 (2012年) |
| 大芝ポンプ積載車車庫 | 鉄骨平屋 | 32.00 | H22年 (2010年) |
| 大泉屯所 | 鉄骨平屋 | 148.50 | H31年 (2019年) |
中込、田畑、神子柴、沢尻の屯所は建設から30年が経過しており、改修が必要な状況となっています。
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