総務省消防庁主催にて、2025年11月19日に東京虎ノ門で、全国防災・危機管理トップセミナーが開催されました。
近年、自然災害が激甚化頻発化しており、南箕輪村でも7月に1時間に50mm以上の豪雨を記録するなど、被害が生じるようになってきており、関心高く拝聴することができました。
開会あいさつ
総務大臣 林 芳正 氏
全国各地で大規模災害が相次いでいます。林野火災は拡大傾向にあり、大分県でも大規模火災が発生しました。
7月にはカムチャッカ半島で地震が発生し、国内では21都道府県に津波による避難指示が出されました。台風による風水害も各地で発生しています。
このトップセミナーは、災害時に的確な対応を行っていただくため、平成26年度から開催しているものです。今一度、自らの防災体制を見直していただきたいと思います。
■ 重点としてお伝えしたい3点
1 林野火災への対応
林野火災の危険が高まる時期に向け、新たに設けた対策を確実に進めてほしい。
2 消防団の充実強化
消防団が発信したSNS情報が迅速な避難につながった事例もあります。災害が大規模になるほど、消防団の力は大きな支えになります。若者や女性をターゲットにした団員確保を積極的に進めてください。
3 国民保護体制の強化
Jアラートが確実に作動するよう、機器の点検を徹底してほしい。実際の場面を想定した避難対応の訓練も進めてください。
内閣府特命担当大臣(防災) 赤間 二郎 氏 代理 長橋和久 氏(内閣府防災官)
新たに地域防災力強化担当を創設いたしました。
平時から災害時まで一貫して対応力を高めていただき、特に個別避難計画の策定を着実に進めていただきたいと考えております。
防災庁は、今後も一貫した司令塔として機能し、事前防災の加速化を含め、各地域の取組を力強く後押ししてまいります。
その目的はただひとつ、死傷者や避難を余儀なくされる方々を可能な限り減らすことにあります。
町村長の危機管理対応について
防災科学技術研究所 災害過程研究部門 宇田川 真之 氏
市町村長による災害応急対応のポイントについて、淡々と説明がありました。
https://www.fdma.go.jp/relocation/e-college/e-college/01kikikanrinoyoutei.pdf
講演というよりかは資料説明だったので、去年の研究ベースも大変素晴らしかったですが、メインはやはり講演をして欲しいと思いました。
市長村の災害対応力の強化に向けて
消防庁国民保護・防災部長 門前 浩司 氏
- 市町村長の災害対応力強化のための研修への参加
- 市町村長による危機管理の要諦の確認
- 弾道ミサイル飛来時に取るべき対応
について説明がありました。なお、研修については一度私も参加しましたが、有意義なものであり、再度受けるには順番待ちの状態です。
災害対策基本法等の改正について
内閣府大臣官房審議官(防災担当) 河合 宏一 氏
- 避難所の生活環境改善
- 個別避難計画の作成
- 防災DXの推進
について説明がありました。
村ではモバイルトイレやコンテナ型トイレ、ラップポンなどの簡易トイレを拡充し、食糧備蓄についても一千食単位で増やしているところです。
また、個別避難計画については、県内では先行して策定を進めることができています。
.jpeg)
.jpeg)