全国では11年ぶりに出生数増加、では長野県&南箕輪村は?

先日、令和8年上半期(1~6月)の出生数が発表され、全国では前年同期より0.8%増加し、上半期としては2015年以来、実に11年ぶりに前年を上回ったことがニュースになりました。

そこで今回は長野県の数字を調べてみました。

厚生労働省の人口動態統計速報から、令和7年と令和8年の上半期を比較すると次のようになります。

項目全国 R7上半期全国 R8上半期増減率長野県 R7上半期長野県 R8上半期増減率
出生339,280人342,068人+0.8%5,033人4,965人▲1.4%
死亡836,818人778,982人▲6.9%15,156人14,210人▲6.2%
自然増減▲497,538人▲436,914人改善▲10,123人▲9,245人改善
婚姻238,561件238,979件+0.2%3,283件3,187件▲2.9%
離婚93,755件90,177件▲3.8%1,432件1,318件▲8.0%

※人口動態統計「速報」のため、日本における外国人なども含みます。

全国では増加、長野県では減少

出生数は、報道のとおり全国では33万9,280人から34万2,068人へ2,788人増え、0.8%の増加となりました。上半期として前年を上回るのは11年ぶりです。まだ「少子化が反転した」と判断するには早いものの、長く続いてきた急激な出生減に下げ止まりの兆候が見えてきたとも考えられます。

ところが長野県は5,033人から4,965人へ68人減少し、▲1.4%です。残念ながら増加とはなりませんでした。

さらに長野県の上半期出生数を令和元年から並べてみると、

長野県の出生数(1~6月)
令和元年7,119人
令和2年6,755人
令和3年6,327人
令和4年6,214人
令和5年5,885人
令和6年5,436人
令和7年5,033人
令和8年4,965人

令和元年の7,119人から令和8年には4,965人となり、8年間で2,154人、率にして約30%減少しています。しかも、この間一度も前年を上回っていません。

次に気になる「婚姻」

出生と併せて注目したいのが婚姻です。全国の婚姻件数は23万8,561件から23万8,979件へ0.2%増加しました。令和6年、7年に婚姻が増加しており、それが出生数の下げ止まりに影響した可能性も指摘されています。

一方、長野県は3,283件から3,187件へ2.9%減少しました。

つまり令和8年上半期は、全国では「婚姻+0.2%、出生+0.8%」なのに対し、長野県では「婚姻▲2.9%、出生▲1.4%」となっています。出生数だけでなく、その手前にある婚姻についても全国とは異なり減少しています。

単純に婚姻減=出生減とは言えません。それでも今後の人口動態を見る上では重要な数字だと思います。

自然減は改善、理由は出生ではなく・・・

一方、長野県の自然減は前年の▲10,123人から▲9,245人へ878人改善しました。一見すると人口減少に歯止めがかかったようにも見えますが、これは出生数が増えたためではありません。

死亡数が15,156人から14,210人へ946人減ったことが大きな理由です。全国でも死亡数は6.9%減少しているため、令和8年上半期は全国的に死亡数が少なかったことが自然減縮小につながっています。

離婚については長野県は大きく減少

もう一つ興味深いのが離婚です。全国では前年同期比3.8%減ですが、長野県は1,432件から1,318件へ8.0%減と、全国以上に大きく減っています。

ただし、婚姻自体が減少していることや、結婚している人口の年齢構成なども考慮する必要があります。

出生、死亡、婚姻、離婚をまとめて見ると、令和8年の長野県には、全国以上に「人口動態そのものの件数が小さくなっている」という側面も見えてきます。

南箕輪村はどうなの?

最後に南箕輪村のデータを調べてみました。ただし、厚労省速報と村の住民基本台帳上の人口動態は定義が違う可能性が高いため、参考程度にご覧ください。

項目R7上半期R8上半期増減率
出生55人52人5%
死亡90人77人▲15%
自然増減▲35人▲25人改善

下半期も全国的には出生数が増加することを願っています。