令和8年第2回議会定例会の開会にあたり、村政の主な動きを報告しました。
要点
今回のポイントは、大きく分けて3つあります。
一つ目は、令和7年度決算の概算です。一般会計・特別会計の出納閉鎖を受け、歳入は約90億3,000万円、歳出は約84億6,000万円となる見込みで、実質繰越額は約3億4,000万円を見込んでいます。村税収入は前年度より約1億7,000万円増える見込みであり、村の財政運営にとって重要な数字となります。
二つ目は、人口動態です。令和8年4月1日の人口は15,960人で、1年間で19人の減少となりました。自然減が続く一方で、社会増は8人となっており、南箕輪村の人口増加は新しい局面に入っています。高齢化率は県内で最も低く、年少人口割合は県内最高という特徴は維持していますが、これまでと同じ見方だけでは村の将来を語れない段階に来ています。
三つ目は、今年度進める具体的な事業です。防災倉庫や避難所用資機材の整備、大芝の湯リニューアル、大芝高原の森林整備、まっくんバスや高齢者等タクシー助成、学校給食費の負担軽減、インフラ整備、子育て支援など、暮らしに直結する事業を幅広く進めていきます。
村政は、決算の数字、人口の変化、そして日々の暮らしを支える事業の積み重ねで動いています。今回の議会では、そうした村の現在地と、これからの方向性をできるだけ分かりやすくお伝えしたいと思います。
全文
おはようございます。
令和8年第2回議会定例会を招集申し上げましたところ、全議員のご出席を賜り開会できますことに、お礼を申し上げます。
昨日、5月31日をもちまして、企業会計を除く令和7年度の一般会計・特別会計が出納閉鎖となり、現在、取りまとめ事務を進めております。先だって、概算の数字をご報告いたします。
歳入は90億3,000万円、また歳出は84億6,000万円を見込みです。歳入歳出の差し引きでは約5億7,000万円、このうち令和7年度からの繰越事業として約2億3,000万円計上しておりますので、実質繰越額は約3億4,000万円の見込みです。当初予算では繰越金を2億円見込みましたので、差し引き、1億4,000万円ほどが余裕財源となります。決算審査後の9月議会で予算化いたします。
村税収入は約24億4,300万円で、前年度に比べ約1億7,000万円増収見込みです。内訳は個人住民税約1億1,700万円増、固定資産税約5,600万円増、法人住民税約830万円減の見込みです。
ふるさと納税は、個人からのふるさと納税、企業版ふるさと納税、クラウドファンディングを合わせますと、1億6,759万円となりました。返礼品の一部で総務省の認可を受けた内容と実態が相違した事案により、寄付金の受け入れを停止したため、令和6年度比、件数で約79%減の7,798件、金額で約80%減の1億747万円となりました。
次に、本村の人口動態について申し上げます。
令和8年4月1日の人口は15,960人となり、1年間で19人の減少となりました。内訳は自然減が24人(出生118人、死亡142人)、社会増が8人(転入680人、転出672人)です。(令和6年度は、自然減41人、社会減25人)
県が発表した4月1日時点の年齢別人口推計によると、県内総人口は、前年と比べ15,670人減の197万6,103人となりました。
高齢化率は県下で最も低い23.8%。(昨年は23.8%)また、年少人口の割合は県内最高の15.0%です。(昨年は15.2%)
戸籍について、戸籍法の改正による振り仮名の市町村長による職権記載については、村では11月中旬を予定します。
合葬式墓地については、建設工事は8月末の竣工に向け予定どおり進んでおり、現在、納骨施設の設置工事に入っております。また同時進行で募集等の準備を行なっております。
ゴミについて、近隣市町村で発生した「発火性危険物」の発火事案に伴い、各地区のステーションで不燃、資源の日に実施しておりました「モバイルバッテリー等の充電式小型家電、発火性危険物」の回収を5月から一時休止しております。安全性が確認でき、再開の目途が付きましたら、再開の周知をしてまいります。役場では開庁時に役場入り口にて「発火性危険物」の回収を行っておりますのでご利用をお願いします。
防災関係について、5月に入り、全国的に大気の状態が不安定となり、東北から九州にかけて局地的な雷雨や激しい雨、ひょう、突風などへの注意が続いております。また、各地で地震も相次ぎ、南海トラフ地震をはじめとする巨大地震への不安が高まっております。
国におきましては、防災庁設置法案の審議が進み、防災力を高める動きが加速しております。また、5月29日からは気象庁による新たな防災気象情報の運用が始まり、河川氾濫や大雨、土砂災害などの警報が5段階の警戒レベルと明確に結びつけて発表されるようになりました。6月から出水期となり、集中豪雨や土砂災害の発生が予想されます。災害・緊急時における対応力を一層高めるとともに、住民の皆さまへの日頃の備えの周知を進めてまいります。防災対策のさらなる充実を図るため、国の交付金を活用し、広域避難所に防災倉庫、避難所用テントやパーテーションベッド、LEDタワーライト等の配備を進めてまいいります。セミナーも実施し、ハード・ソフト両面の体制を強化してまいります。
地域振興関係について、地域活動助成事業では、田畑区の物置やテント等の購入に対して250万円、神子柴区自主防災会の物置や折り畳みリアカー等の購入に対して200万円の助成が決定しました。
令和8年度の県の「地域発元気づくり支援金」の対象事業に、音楽イベントの「みなみみのわ森の音楽祭」が内定しました。今回から大芝高原の森林の魅力も訴えてまいります。
移住支援として、令和7年度は、移住支援事業補助金は1件で130万円、奨学金返還補助金は17件で152万6千円を交付しました。
空き家補助金について、令和7年度は、改修補助金は1件で49万5千円、片付け補助金は2件で20万円、成約補助金は3件で9万円を交付しました。
また、地域おこし協力隊は、6月1日現在で、6人の隊員が活動しています。
令和7年度の女性再就職トータルサポートセンターの利用状況は、延べ232人、就職者は30人となりました。
まっくんバスにつきましては、4月から運行ルートを変更し、通学通院支援バスとしての運行が始まりました。今年度、3月まで引き続き運行ができるよう、必要な費用を今議会の補正予算に計上させていただいておりますので、よろしくお願いいたします。
福祉関係については、4月からのまっくんバスの運行変更を踏まえ、これまでのタクシー利用料金助成事業を改訂し、対象者や交付枚数、1回あたりの利用枚数を拡大した、高齢者等タクシー利用料金助成事業を開始し、利用実績が増加しています。今後は、対象区分ごとの利用枚数の推移を観察し、事業評価を行ってまいります。
改訂時期を迎える地域福祉計画、障がい者福祉計画、高齢者福祉計画および介護保険事業計画については、アンケート結果や給付実績、関係機関へのヒアリング等を通じて得られた資料をもとに策定懇話会にて協議を行い、今年度中に完成予定です。
令和7年度からの繰り越し予算で実施する住民税非課税世帯等エアコン設置促進事業ですが、4月の広報誌で告知し現在申請を受け付け中です。
大芝高原・森林関連では、赤松については、大芝高原森林づくり実施計画に沿って、枯損木処理を行うとともに、今年度は大芝キャンプ場エリア約2.7haの伐採整備を予定しています。また、支障木等を有する所有者のみなさんの意識を高め、立木の枯損や倒木などで事故に会ったり、責任を問われることのないよう、間伐事業補助金の周知と活用を推進していきます。
地域未来交付金事業を活用した「グリーン・セーフティ・オアシス大芝高原プロジェクト事業」では、ふれあい交流センター大芝の湯リニューアル工事がこれから始まってまいります。現在、工事請負契約を締結し、工事着手に向け打合せを行い、準備を進めています。大芝の湯の営業につきましては、5月11日から休館を予定していましたが、昨今の世界情勢の影響により資材調達が遅れているため、令和8年7月15日まで営業を継続することになりました。工事着手後は工事の進捗管理、安全管理、関係者協議をしっかり行い、令和9年2月1日の再開を目指し、進めてまいります。
他には、ユニバーサルツーリズムモニターツアーの実施やツーリズムマップの作成、新しい炭を中心とした新商品の開発等で大芝を中心としたPR動画作成などの情報発信も併せて実施していきます。また、公園内トイレの多目的化改修、アスレチック遊具の整備を行います。
他にも、村単独事業として、フォレスト大芝の外壁修繕、味工房の屋根外壁塗装、大芝湖水質改善のための調査などを実施していきます。
第41回の大芝高原まつりは8月22日の開催となります。今年は駐車場の有料化やイベント会場の変更等新たな試みを取入れ、持続可能なまつりとなるよう実行委員会で進めています。
また、5月30日(先週の土曜日)には、今年からロングコースが経ヶ岳から権兵衛峠ルートを回る「中央アルプス経ヶ岳ラウンドトレイル」として初めて開催され、 名の方に参加をいただきました。村の観光資源である新ルートにより魅力ある経ヶ岳を知っていただく、大会となったと思います。
産業関連で、まず農業につきまして、今年は農業委員会の改選の年であり、7月20日から新しい体制となります。昨年の12月議会において、農業委員を1名増とする内容で条例改正いたしましたので、本議会においては農業委員12名を新たな農業委員とする人事案件を議案として提出いたします。
田植えも進み、収穫の秋に向けて農作業も本格化しています。冬の雪不足で心配された水不足は春以降の降水量の多さで不安が払拭されましたが、これから猛暑となる長期予報もありますので、土地改良区などと連携を取り、農業にとって不可欠な水の確保に努めてまいります。
先日の村農業再生協議会で発表した現時点での主食用米の作付け予定面積は、昨年比0.8ha増の216.8haとなり、また、風の村米だよりについては、有難いことに、昨年比9.6ha増の83.2haとなりました。目標としている100haに向けて、今後も村一丸となって取り組んでまいります。
昨年と異なり、米の在庫余剰が課題となっております。今後は村内外での物販やイベントなどに力を入れ、風の村米だよりのPRに努めていきます。また、5月18日に設立されたコメサミットに村も参画し、生産地と消費地が直接連携し、安定的にコメが流通できる仕組みづくり進めます。持続可能で強靭な「食のサプライチェーン」を構築することにより、毎年コメの価格に左右されるのではなく、生産者が安定して米を生産できる状態を目指します。
昨年12月に村ではクマのゾーニング計画を策定しましたが、県では今年度中に上伊那地域をモデル地区とした協議会を設置し、広域的な体制の構築、緊急時の指揮命令体制や役割分担等を検討することとしています。第1回の協議会がまもなく開催される予定です。
商工関係につきまして、中東情勢によるナフサ不足など多くの課題を抱えています。商工会が行った調査アンケートでは特に製造業において大きな影響があるとの声が多い一方、価格転嫁ができていないとの声が多くなっています。
先の見通せない状況が続き、地方の企業はさらに厳しい状況に陥ることも危惧されており、助成や補助を求める声も大きくなっています。商工会と連携を図りながら、必要な対策について検討していきたいと思います。
建設水道関係では、国庫補助事業として通学路安全対策を継続実施している中込区の村道1098号線歩道設置工事をはじめ、傷んだ舗装の工事として村道10号線舗装修繕工事、広域農道の大泉川高根橋の長寿命化修繕設計業務を計画しています。その他、単独費として村道3号線、6号線、広域農道の舗装修繕工事、村計画・地区計画事業をはじめ、道水路維持管理、橋梁の定期点検や橋梁長寿命化計画に基づく補修工事などについても、できるだけ早期に発注し早期完成に努めてまいります。
上水道関係では、昨年度から令和11年度の5年間で実施する第2世代交付金、現在は地域未来交付金と呼称が変わっておりますが、これを活用し、重要配水管の耐震化工事として、今年度は大芝公園内キャンプ場付近から広域農道の大泉川高根橋付近までと、昨年度実施した大芝公園内配水管工事の村道部分の舗装本復旧を行います。単独費の工事としては、北原地区村道3001号線配水管耐震化工事を計画しています。第2配水池は、PCタンク内の清掃作業を予定しており、その他計量法による検満メーター器の更新など、安全・安心な水道の供給ができるよう、継続的な事業も含め計画的に進めてまいります。
下水道関係では、ストックマネジメント計画に基づき、補助事業として浄化センター耐震化及び機械類実施設計業務、田畑地区のマンホール点検を行う管路点検業務、神子柴地区のマンホール継手耐震設計業務、沢尻中継ポンプ場の制御盤改築等の施設改築工事、神子柴地区の管渠更生工事を行います。また、単独費の工事として住宅等建築造成に伴う管渠工事、公共ます設置工事も随時実施し、継続的な事業も含め計画的に実施してまいります。
県事業関係では、大清水川と県道南箕輪沢渡線の交差部改修工事及び道路改良工事について、今年度は昨年度に引き続き下流部の河川工事と、県道と河川交差部の工事実施のための仮設道路を設置する工事に着手する予定です。交通安全対策事業として、国道361号の歩道設置工事については今年度も継続して実施し、国・県道の歩道マウントアップ解消工事は、国道153号神子柴地区で昨年度の工事区間から南へ延長する形で実施していきます。それぞれ早期完成を要望してまいります。
住民生活に直結するインフラ整備に関しても、大変厳しい財政状況ではありますが、引き続き国庫補助事業等を活用しながら、効果的な事業を計画的に進めてまいります。
こども・教育関係では、乳幼児を養育する世帯に対する経済支援として、今年度から開始する乳幼児おむつ用品購入助成券支給事業につきましては、助成券の名称を「すくすくチケット」とし、6月から0歳児、1歳児の保護者に配布を行ってまいります。チケットは、村内のドラッグストアなど7店舗で利用可能となっております。
小中学校は、ともに入学式を終え、新1年生は新しい環境に慣れつつあります。小学校では、今週運動会が開催されます。中学校では、5月8日に恒例の経ヶ岳競歩大会が行われ、それぞれの自分の体力と向き合いながら汗をかいていました。
今年度の学校関係の施設整備事業ですが、建設事業は、南箕輪小学校の旧学校給食センター改修工事、南校舎長寿命化工事を進めるほか、南部小学校では、トイレ改修工事を行います。最近の中東情勢の影響が見通せない中ですが、状況を見極めながら、また児童生徒への影響が最小限になるよう進めていきます。
学校給食費については、国の「学校給食費の抜本的な負担軽減」により、4月から保護者負担額を軽減しています。村では、小学生対象の国の補助金に加え、中学生にも村独自の補助を継続することで、小中学生がいる家庭への負担を和らげることとしています。今後も経済情勢や気候変動により、食材価格の高騰が続くことが予想されますが、安全で安心な、そしておいしい給食を子どもたちへ届けられるよう努めます。
社会教育、公民館関係の施設整備事業につきましては、村民センターの舞台照明LED化工事、非常用発電機更新工事を進めています。住民の皆さんには、今しばらく不自由をおかけしますが、ご理解くださいますよう、お願いします。村民体育館でも、現在大規模改修工事を進めています。今後は、卓球室の空調設備工事も控えており、住民の皆さんが快適に利用できるよう整備を進めます。
4月25日には、松本市で第35回長野県市町村対抗駅伝競走大会及び第21回長野県市町村対抗小学生駅伝競走大会が開催されました。駅伝競走大会は49チーム中30位、村の部では14チーム中6位でした。小学生駅伝競走大会は、62チーム中43位、村の部22チーム中13位でした。出場された皆さんの健闘を称えます。
本日から6月5日までの5日間、図書館を臨時休館し、事務室の一部を利用者スペースに拡張します。より利用者の方に満足していただける環境としてまいります。
本定例会に提出いたしました案件は、議案10件、報告4件であります。
いずれも原案どおりの決定をお願い申し上げ、開会にあたりましての挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
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