前回は、国土交通省の「下水道カルテ」から南箕輪村の下水道について紹介しました。
今回はその上水道編です。
国土交通省が公表している「長野県の水道カルテ」から、南箕輪村の上水道の特徴を説明します。
https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/content/002014669.pdf
1 浄水施設の耐震化率は「100%」
浄水施設の耐震化率について令和4年度の数字では100%となっています。
全国平均 43%
長野県平均 31%
南箕輪村 100%
全国平均43%と比較しても、非常に高い水準です。
2 配水池の耐震化率も「100%」
さらに、水を貯めて各家庭などへ送り出す「配水池」の耐震化率も、100%となっています。
全国平均 63%
長野県平均 37%
南箕輪村 100%
水をつくり、貯める主要施設の耐震化については非常に高い水準にあります。
災害に強い水道を考えるうえで、これは大きな強みです。
3 水道料金は全国平均・県内平均より安い
日々の生活に直結する水道料金はどうでしょうか。
国交省の比較条件による1か月の水道料金を見ると、
全国平均 3,332円
長野県平均 3,208円
南箕輪村 3,184円
南箕輪村は、全国平均より148円安く、長野県平均よりも24円安い水準となっています。
飛び抜けて安いわけではありませんが、全国・県内平均を下回っています。
4 料金回収率は「106%」
水道料金が安くても、経営が成り立たなければ持続できません。
そこで見るのが「料金回収率」です。
これは、水を供給するために必要な費用を、水道料金でどの程度まかなえているかを示す数字です。
南箕輪村は106%。
100%を上回っています。
料金は全国・県内平均以下
+料金回収率は100%超
というバランスになっています。
国交省の分類でも南箕輪村は、料金回収率が100%以上の「黒字側」に位置しています。
5 ところが……基幹管路は「0%」
ここまで読むと、「南箕輪村の水道は完璧!」と言いたくなるところですが、そうではありません。
今回のカルテで最も大きな課題として見えるのが、基幹管路の耐震適合率です。
数字を見ると、
全国平均 42%
長野県平均 40%
南箕輪村 0%
浄水施設と配水池が100%でも、そこから水を送る重要な管路が地震で被害を受ければ断水につながります。
実際、国土交通省が水道カルテを作成した背景には、令和6年能登半島地震で、耐震化されていない基幹施設などが被災し、広範囲で長期間の断水が発生したことがあります。
南箕輪村にとっても、今後は管路の耐震化をどう進めるかが大きな課題になります。
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