南箕輪村の人口増の理由について、考察していきます。

第17回のテーマは「無駄が少ない=スリムな行政」です。



南箕輪村には実は

・消防署がありません。

・総合病院がありません。

・ゴミ処理場がありません。

生活に欠かせない施設が村内にないんです。

それでも村が機能しているのは

上伊那の自治体が互いに協力関係を築くことが出来ているから

なんです。

上伊那には複数の自治体で展開している

3つの広域行政組合があります。

・伊那中央行政組合

・長野県上伊那広域水道用水企業団

・上伊那広域連合

過去には伊那消防組合や伊北環境行政組合などがありましたが、現在は上述の上伊那広域連合に吸収されています。

伊那中央行政組合

この組合は伊那市、箕輪町そして南箕輪村の3つの自治体で昭和38年に構成されました。

伊那中央病院を本部として、

・し尿処理

・汲取運搬

・焼却灰最終処分場管理

・病院事業

を共同処理しています。

伊那中央病院
伊那市にある伊那中央病院ですが、南箕輪村からとっても近い位置にあります。

例えば、伊那中央病院は伊那市にありますが、3つの自治体で運営する伊那中央行政組合が管理していることから、

南箕輪村民は、伊那市民と全く同様に病院を利用することが出来ます。

総合病院のコストは莫大ですから、村に病院をつくることを考えればかなり無駄が省ける結果となっています。

伊那市にあるからやっぱり伊那市民の方が近くて便利じゃないの?

と思われますが、この伊那中央病院は南箕輪村と伊那市のほぼ境に位置しており、箕輪町や、伊那市の中で東や南側に住んでいる方々より、

南箕輪村の方が近い位置にある

ことも、村の利点となっています。

長野県上伊那広域水道用水企業団

この団体は長野県、伊那市、駒ヶ根市、箕輪町、宮田村そして南箕輪村で昭和55年に構成されました。

ダムの整備など、水道用水供給を県を含んだ多くの自治体で展開することで、合理的なシステムとなっています。

南箕輪村の85%の水は企業団のものを利用しています。

上伊那広域連合

この連合は、伊那市、駒ヶ根市、辰野町、箕輪町、飯島町、中川村、宮田村そして南箕輪村で平成11年に構成されました。

それまでは、昭和46年発足の上伊那地域広域行政事務組合という名称で活動しており、住民票の基盤システムなどを共同で構築、運営をしていました。

伊那市のいなっせを本部として

・広域行政の推進

・ふるさと市町村圏基金事業

・広域的な観光振興

・業務システムの共同利用を行うための電算機の設置・管理および運用

・養護老人ホーム入所判定委員会

・障害支援区分認定審査会

・介護認定審査会

・広域的な医療体制の整備

・循環型社会形成の推進

・ごみ処理施設および最終処分場の設置・管理および運営

・公共土木事業に係る事務

・広域的な幹線道路網構想および計画の策定・連絡調整など

・消防事務

・火薬消費等の許可

・液化石油ガス設備工事届受理

・広域的課題の調査研究

を共同処理しています。

う〜ん。すごい量ですねぇ。

これを各自治体で担当していたらコストが膨大です。

例えば冒頭で村には消防署がないと述べた消防事務では、南箕輪村に新たに消防署を作って維持するより、近隣の伊那市や箕輪町から駆けつけてもらう形にしているので、負担金を払うことで

実質的なコストを削減することが出来ています。

さらに、それを補完する頼れる存在である、

南箕輪村消防団

が村では組織されています。

こういう切り口で考えると

南箕輪村消防団の活動ってとっーても有難いんだなぁ

といつもにも増して感じることが出来ます。

(でも、私はおっさんなので残念ながら入れません)

上伊那クリーンセンターオープン

上伊那クリーンセンターオープンにより、来年度から変更となるゴミ処理の流れも気になるところです。

ゴミ処理
これからのゴミ処理の流れ
ゴミ処理過去
過去のゴミ処理の流れ

伊那中央清掃センターとクリーンセンターたつのは閉鎖されることになります。

課題として残るのは老朽化してきたクリーンセンター八乙女となっています。

伊那地域定住自立圏

さらに、平成28年に伊那市、箕輪町そして南箕輪村により、伊那地域定住自立圏の協定が締結され、新たな共同事業がスタートしました。

伊那地域定住自立圏の取組みは

・空き家バンクホームページ運営

・空き家バンクツアーの開催

・子育て支援センター相互利用

・病児病後児保育施設の運営

・子育て支援映画の上映

・放課後児童クラブ支援員研修会

・伊那本線(バス)の運行

・職員合同研修

など多岐にわたっており、中央市を宣言した伊那市に多くの負担をいただきながら、村は無駄が少ない形で事業が実施出来ています。

このことは次回のテーマとしている財政状況の見通しが比較的明るい、根拠の一つにもなっていると考えます。

2018年12月5日 文責 藤城

 

 

 

 

 

藤城栄文(Eibumi Fujishiro)

藤城栄文(エイブミ)です。東京で37年間過ごして、2017年2月に南箕輪村に家族5人で移住しました。子どもは全員幼児で子育てにはてんやわんやです。現在は南箕輪村で2040年以降に予想されている人口減を防ぐミッションに携わっています。

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